勝地涼「劇場版ガンダム00は絶対期待を裏切らない作品!」
『劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer』(9月18日公開)で、デカルト・シャーマン役として声優出演する勝地涼にインタビューを行った。
同作は、TBS系列で放送されたアニメ「機動戦士ガンダム00」(07~09)の劇場版。テレビシリーズから2年後を舞台に、主人公の刹那・F・セイエイたちガンダムマイスターが、最後の戦いへ挑む姿が描かれる。24世紀初頭、戦争根絶を掲げた私設武装組織“ソレスタルビーイング”が、ガンダムを使った武力介入を始め、世界を急変させた。その後、地球連邦政府が設立されると、独立治安維持部隊“アロウズ”と世界を巻き込み対立することに。それらの教訓から、人類は武力に頼らない社会を選択する。西暦2314年、130年前に廃船となっていた木星探査船が地球圏に接近。それは、人類の存亡を懸けた戦いを告げる船だった。
劇場版に登場する、純粋種のイノベイターで地球連邦軍大尉のデカルト・シャーマンの声を演じた勝地は、「最初に台本を読んだ時は、すごく冷徹で、人間をバカにしているようなイメージだったんですけど、アフレコで演じているうちに、宿命を押し殺しているからこそ、ああいう態度になるんだなと思いました。自分にイノベイターの力は要らないです。人間を超越しても切ないだけですから」と、自身の役柄について語り、「それぞれのキャラは過去が描かれていますが、デカルトは唯一過去が描かれていないので、想像できると思います。スピンオフでデカルトは面白いと思いますよ。そういう話があれば、是非引き受けます(笑)」とやる気満々の様子。
オファーを受けた際の印象については、「僕でいいのかなって思いました。僕が生まれる前から人気のある作品ですし。正直、『00』を見たことがなかったんです。でも、テレビシリーズを見てファンになりました! 単純に正義が全部正しい訳ではなく、かといって悪側にも自分たちにとっての正義がある。その中にも、なぜ戦わなくてはならないのかという悲しみもある。すごくリアリティーがあるし、人間ドラマも描かれていますよね」と魅力を熱く語る。また、好きなキャラクターもできたようで、「ミスター・ブシドーが好きです! 執拗なまでに刹那を追い続けて、悲しみもあるんですよね。一番乗りたいガンダムは、アレルヤ(・ハプティズム)のガンダムハルートですね。速い機体が好きなんです。でも、ロックオン(・ストラトス)の『狙い撃つぜ』っていうセリフも言ってみたい」と目を輝かせていた。
本作については「戦争ばかりだった人類が、地球外生命体が来ることによって、ようやくまとまります。どのキャラクターを取ってもドラマがあるし、戦闘シーンも格好いい。最後のエンディングは僕としては複雑でしたけど、後に続く何かを残している感じで。また何かが起こるんじゃないかっていうメッセージもあると思います」と分析。アフレコでは、「声優さんの中に僕が入ることで、世界を壊さないかと、不安もありました。以前やった時は、表情や顔を作ってやってたんですよね。でも、自分の感情を込めるよりも、音の高低だったり、息遣いが大切だということを実感しました」と自分なりのコツをつかんだようだ。
劇場版の見どころを「絶対、期待を裏切らないような作品になっていると思います。僕も一ファンとして、早く見たいですし、戦闘シーンも格好いいので劇場で迫力のある音、映像で見なくちゃ損です! ガンダムに触れたことのない方には“僕も最初はそっち側だったよ”って言いたいですね。これをきっかけにテレビシリーズを見て予習していただいたりして。少しでもガンダムの魅力が伝わればいいなと思います」と締めくくった。【MovieWalker】