“サムライ・シネマ”キャンペーン応援団長にあの岡ちゃんが就任!
今秋から冬にかけて時代劇映画の公開が相次ぐなか、大手配給5社(アスミック・エース、松竹、東映、東宝、ワーナーエンターテインメント)が“サムライ・シネマ”キャンペーンを実施することを発表。この取り組みは自社の映画PRのみに捕らわれることなく“時代劇映画”全般の魅力や面白さなどをより多くの人にアピールするというもの。本キャンペーンのキックオフセレモニーとして開かれたイベントに、各配給会社社長と各作品の主要キャストである、『十三人の刺客』(9月25日公開)、『最後の忠臣蔵』(12月18日公開)の役所広司、『桜田門外ノ変』(10月16日公開)の大沢たかお、『雷桜』(10月22日公開)の岡田将生と蒼井優、『武士の家計簿』(12月4日公開)の堺雅人と仲間由紀恵が登壇した。そして、本キャンペーンの“サムライ・シネマ応援団長”としてサッカー日本代表前監督の岡田武史がビックサプライズで登場し会場を沸かせた。
今回、応援団長に推薦した各社の理由として、サムライジャパンを背負って日本代表の監督として戦った“サムライ精神”から岡田前監督しか考えられず、また時代小説が好きということもあり決まったという。応援団長を引き受けた理由として、岡田は「映画も好きで、池宮彰一郎さんの小説もよく読みますので」と時代劇映画ファンとしての率直なコメントをした。
各映画出演者に対し、本キャンペーンについて聞いたところ、「サムライ・シネマが盛り上がり、映画がヒットし成功するといいですね」(役所)。「普段、経験したことのない映画会社の方が集まって、同じ時期に公開する映画のキャストが集まるのはすごく貴重だと思います」(大沢)。「今日は自分がここに立っているのが不思議です」(岡田)。「こんな場に立てているのが不思議です」(蒼井)。「金沢での撮影だったのですが、映画で冬の美しい金沢が見られると思います」(堺)。「皆さんと同じように盛り上げようという企画に参加できて嬉しく思います」(仲間)、とそれぞれが思いを語った。そして、サムライ・シネマキャンペーンを通じての時代劇の面白さについては、「時代劇の魅力は、たとえば着物でセリフを言わないと説得力がないとかありますよね。その時代にしかない、現代にない美しさなどが面白い」(役所)。「当時の文化などを取り入れて感じていくこと、音楽とかもそうですけど、みんなの心の中に残るものが時代劇にはあると思います」(大沢)。「時代劇が初挑戦だったのですが、やはり演技をするうえで、着物など衣装を着ることで気持ちも変わるところですね」(岡田)。「(今回の映画撮影で)携帯電話も何もない時代だからこそ、このような恋愛映画ができるのかなって思います」(蒼井)。「受け継ぐべき日本人の精神とか、価値観とかが歴史の数だけあるので勉強することができるのは非常に嬉しいです」(堺)。「いろんな時代劇の作品があることに素晴らしさを感じます」(仲間)、と各々キャスト陣が今回の映画撮影を経て、感じる部分などをコメントした。また、岡田前監督に「時代劇ファンということで、もし出演の依頼があったら?」とキャスト陣とは異なる質問を投げかけ、「まず出ることはないですから、自分が役者に向いていないことくらい分かります」と苦笑しながら答えた。
最後に、岡田前監督に「サムライとは?」の記者からの質問に、「誇りですね。日本人としてのアイデンティティー、日本人が忘れてはいけないものがあるのがサムライではないでしょうか」と語った。
これから年末にかけて、日本映画界に欠かせない“時代劇映画“の魅力を是非とも劇場で感じ取ってもらいたい。【MovieWalker】