フランス映画の魅力がぎっしり!『天国でまた会おう』予告&場面写真が一挙解禁

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フランス映画の魅力がぎっしり!『天国でまた会おう』予告&場面写真が一挙解禁

日本でも高い人気を誇るフランスのミステリー作家ピエール・ルメートルが新境地に挑み、フランス文学界で最も権威のあるゴンクール賞に輝いた傑作小説を、ルメートル自ら共同脚本に参加して映画化された『天国でまた会おう』の公開日が19年3月1日(金)に決定。このたび本作の日本版予告編が完成し、絵画のようなビジュアルセンスが発揮された場面写真も一挙に到着した。

本作は1918年を舞台にした、2人の男と1人の少女の物語。西部戦線で生き埋めになっていたアルベールを救ったエドゥアールは重傷を負い、顔の半分を失ってしまう。パリに戻った2人は、戦没者を称えながらも帰還兵には冷たい世間の風潮を知り、身を隠すように暮らし始める。そこに声を失ったエドゥアールの想いを通訳する少女が加わり、彼らは国を相手にひと儲けするために大胆な詐欺を企てることに。

フランスのアカデミー賞として知られるセザール賞では最多13部門にノミネートされ、5部門を受賞した本作。なかでも、主人公の1人であるアルベール役を演じ自らメガホンをとったアルベール・デュポンテル監督は、本場アメリカのアカデミー賞に輝いた経験を持つミシェル・アザナヴィシウス監督や『最強のふたり』(11)の監督コンビを抑えて見事に最優秀監督賞を獲得。大きな注目を集めた。

そんなデュポンネル監督は「原作小説は巧みに隠された現代に対する風刺だと思った」と、人気小説の映画化を決めた理由を明かす。そして「すべての登場人物に驚くほどの現代性があり、まさにいまの世界の状況が描かれている。そして普遍的な物語もあり、物語にはリズムとサスペンスがある。すべての要素を是非自分の手で映画化したいと思ったんだ」と熱弁。

その言葉通り、到着した日本版予告編ではヴェートーベンの「交響曲第9番ニ単調」が流れるなかで、顔に負った傷を仮面で隠すエドゥアールと彼の苦しみを慮るアルベールの姿がリズム良く描きだされていく。物語もさることながら、めくるめく魔術のような映像と、アートのような本物志向の美術や衣装の数々も魅力的。まさにフランス映画の醍醐味とも言えるクラシカルな雰囲気がただよう本作に、心奪われること間違いなしだ!

文/久保田 和馬

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