新たなアニメの聖地「EJアニメシアター新宿」に潜入!カフェのコラボメニューもクオリティ◎
今年7月にアニメ専門館としてリニューアルし先行オープンしていた角川シネマ新宿が、明日12月22日(土)より「EJアニメシアター新宿」と名称を変更してグランドオープン。それに先がけて21日、マスコミ向けの内覧会が開催。すでにオープンしているギャラリーにカフェが追加され、さらに充実した空間へと進化を遂げた“新たなるアニメの聖地”に一足先に潜入した。
劇場を運営する株式会社KADOKAWAのアニメ事業局局長・イベント事業推進室室長の菊池剛氏は、シアターの名称にある「EJ」について「Entertainment Japan」の略であることを解説。「日本を代表するエンターテインメントであるアニメの専門劇場として、広く日本のアニメコンテンツを、既成概念にとらわれずファン目線で味わってもらう。ここでしか見られない映像やカフェメニューを楽しんでもらえる空間を目指しています」と説明し、劇場の目標として「脱・映画館」を掲げた。
今回のグランドオープンの最大の目玉は、7月からギャラリーとして展開していた5階フロアにコラボカフェとしての機能が加わったこと。元々シネマ2として使用していたスクリーン設備を残したまま、上映作品の世界観をより深く知ることができるギャラリーとして展開していたこのスペースでは、これまでトークショーや座談会、展示などが開催。『劇場版 Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』(18)の公開時には「シネマギャラリー極寒のお屋敷」として、劇中で主人公が体験した氷点下の世界を肌で感じることができる空間を作り出すなど、斬新な試みが行われてきた。
そして今回のグランドオープンに合わせて、22日(土)よりスタートするのは1月4日(金)から公開される『劇場版総集編 前編 メイドインアビス 旅立ちの夜明け』の作品世界を堪能できる「この星の底、奈落の果て 体験するメイドインアビス展」。カフェギャラリー内の内装を作品の雰囲気に合わせることはもちろん、絵コンテの展示やここでしか入手できない限定グッズの販売、さらにはラテアートやパンケーキなど作品とコラボしたカフェメニューなど、ファンにはたまらない空間となっている。
劇場のオープニング作品となるのは『花の詩女 ゴティックメード』(12)。12年の公開以来、ソフトリリースがされない貴重な作品として語り継がれてきた同作が、ファンからの要望に応えてついに再上映。今後も新作にとどまらず様々な作品を上映していくとのこと。
また、カフェギャラリー内でも引きつづき臨場感のあるイベントを開催していくほか、Vチューバーでの劇場宣伝への挑戦や、今後アニメ業界を目指す人に向けたアカデミックなイベントなど、既存の概念に捉われない様々な催し物を予定している。さらなる進化を遂げ、次世代や海外へとアニメ文化を継承・拡大していく「EJアニメシアター新宿」に、ぜひとも足を運んでみてはいかがだろうか。
取材・文/久保田 和馬