永遠の願望“逆ハーレム”ムービーに女性の欲求が満たされる?
『東京島』(公開中)、『大奥』(10月1日公開)、『スープ・オペラ』(10月2日公開)と、ジャンルも設定も違う映画だが共通点がある。それは、どれも女ひとりに男多数という“逆ハーレム”状態の設定だ。
阿川佐和子の同名小説を映画化した『スープ・オペラ』は、上記3作のなかでもっとも現実に起こりそうな“女ひとりに男ふたりの共同生活”という設定。独身で35歳のルイ(坂井真紀)は、怪しげな初老の画家トニー(藤竜也)、笑顔を絶やさない雑誌編集者見習いの康介(西島隆弘)と不思議なバランスの共同生活を始める。どんな女性でも一度は味わってみたい、ふたりの男性から想われること。ただし、それはイケメンに限るかもしれないが。そんな女性の欲望がこの作品では描かれている。
男だけを襲う謎の疫病がまん延する江戸時代を舞台にした『大奥』は、1人の女将軍に3000人の美しき男たちが仕える、男女逆転というユニークな世界を描いている。男たちは体が弱いため、力仕事は女の仕事。国のトップが女将軍、男が女相手に体を売って生計を立てるなど、誰も見ことのない大奥を目にすることができる。
8月末に公開された『東京島』は、レディースデイなどに多くの女性が足を運び好調な滑り出し。その理由の1つに挙げられるのが、“女ひとりに大勢の男が群がる”という“逆ハーレム”状態の設定があるからだろう。
今、“逆ハーレム”ムービーは、女性の映画欲をくすぐるキーワードなのかもしれない。どんなに強そうな女性でも、逆ハーレムは永遠の欲望だろう。あなたはどの作品で満足することができるだろうか?【MovieWalker】
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