メリー・ポピンズのファッション七変化!キュートで個性的な衣装をお披露目
1月22日(日本時間)に行われた第91回アカデミー賞ノミネート発表で、ディズニー最新作の『メリー・ポピンズ リターンズ』が見事に4部門でノミネート。P.L.トラヴァースの小説「メアリー・ポピンズ」を基に製作された前作の『メリー・ポピンズ』(64)は、アカデミー賞13部門ノミネート&5部門を受賞したが、本作では作曲賞、歌曲賞、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされ、2月1日(金)の公開にますます期待が高まっている。
世代を超えて愛され続けているメリー・ポピンズだが、その魅力は本作でも健在で、ちょっと上から目線でエレガントな魔法使いのメリー・ポピンズが、窮地に陥ったバンクス家の元に舞い降り、優しい歌声と美しい魔法の数々で日常をカラフルに変えていくストーリーになっている。
メリー・ポピンズを演じるのは、『プラダを着た悪魔』(06)、『ガール・オン・ザ・トレイン』(16)、『クワイエット・プレイス』(18)など話題作への出演が続き、いまではハリウッドを代表する女優となったエミリー・ブラント。本作では、エミリー演じるメリー・ポピンズが、前作よりさらにカラフルで大胆な衣装を披露し、いますぐ真似したくなるような30年代のファッションを着こなしている。
メリー・ポピンズが空から舞い降りてくる際に着用している衣装では、青いロングコートの合わせに、水玉スカーフ、グローブ、パンプスの小物をビビットな赤で統一させた“シック”なファッションを披露。
さらに、子どもたちのお世話をする時は、水玉シャツに赤い蝶ネクタイとボトムにロングスカートを合わせ、その上からストライプのエプロンを身にまとった“ナニー風”ファッション。
また別の日には、赤のケープ風コートに、ハット、蝶ネクタイ、グローブ、パンプスの小物を青で統一して合わせた“大人”ファッションを見せている。そんな、色や柄をふんだんに使ったキュートな着こなしは、“魔法使いのメリー・ポピンズ”だとひと目で分かる個性的なファッションになっている。
カラフルな七変化を見せるメリー・ポピンズの衣装を担当したのは、アカデミー賞を3度受賞している衣装デザイナーのサンディ・パウエル。前作の『メリー・ポピンズ』では、実写と2Dアニメーションを融合させた映像表現で描かれているため、パウエルは本作でもその映像表現を受け継ぎ、衣装もアニメーションの世界観に馴染むように、手描き風のペイントを施して作り上げた。パウエルが一番にこだわったのは、全身がピンクのストライプ柄のドレスだと言う。「2Dアニメーションの世界の中で、メリー・ポピンズたちをキャラクターのように見せる必要がありました。なので、文字通り衣装をペイントすることにしました。8人のテキスタイル・アーティストが布地用のペイントでデザインを施し、平面なのに立体的に見える衣装が出来上がりました。」と明かしている。前作の伝統とも言える、実写と2Dアニメーションの融合は本作でも取り入れられたが、衣装にまで“手描き”を使うのは初めての試み。
パウエルとタッグを組んだことがあるエミリーは、今回の衣装について「私が思うメリー・ポピンズは、かなり地味なブルーのピーコートを着てやって来きます。でもサンディは30年代にとても忠実ながら、同時にとてもすばらしいと感じられる何かを加えて、個性的なファッションを生みだしていました。メリー・ポピンズは自分の見栄えをとても気にするスタイリッシュな存在だけれど、いま見ても新鮮で彼女のファッションは全然時代遅れではないと思います」と大絶賛。大胆な色やプリント使いについても、まさにメリー・ポピンズを表現していると明かしている。
誰もを幸せでハッピーにさせてくれる『メリー・ポピンズ リターンズ』。本作では一体どんなファッションを見せてくれるのか!?コーディネートはもちろん、手書きのペイントや小物使いなど、細部にもぜひ注目したい!
文/編集部