『悪人』の熱狂は釜山へ!深津絵里が癖になるくらい嬉しいこととは?
第15回釜山国際映画祭「アジアの窓部門」に、モントリオール世界映画祭でも深津絵里が最優秀女優賞を受賞するなど、国際的に高い評価を得た『悪人』(公開中)が出品。10月11日、30年以上の歴史を持つ釜山のなかでも最大級のキャパシティーを擁する大映シネマで、主演の妻夫木聡、深津絵里、李相日監督が舞台挨拶を行った。
『春の雪』(05)以来、2度目の同映画祭となった妻夫木は「『釜山映画祭に来られたら良いね』と、モントリオールで話していたので、こうやって実際に釜山に来られて本当に嬉しいです」と喜びを語り、「韓国に来て、こうやってみなさんにパワーをもらうと、もっともっと頑張らなければと思います」と話した。モントリオール世界映画祭最優秀女優賞という最大の栄誉を手に舞台挨拶に臨んだ深津は「李監督、妻夫木さんと、こうやってみなさんとお会いできたこと、そして、『悪人』を韓国のみなさんに見てもらったこと、そして、大好きな韓国料理をいただけるなんて、本当に素敵な日となりました」と感激のコメント。
アジアを代表するスターの来場に、盛大な拍手が沸き起こり、会場は熱狂と絶賛の渦に包まれた。「格好良い!」「かわいい!」との声援が飛び交う中、ふたりは韓国語を交えながら挨拶をし、映画に感銘を受けた観客から突然飛び出した質問に応じるなど、会場を沸かせた。会場に詰めかけた約2000人のファンを前に深津は「こんなに皆さんから温かい目で見つめられると、ちょっと癖になるくらい嬉しいです。また、皆さんに映画を見てもらえるよう、良い作品を作って、また釜山にうかがいたいと思います」とさらなる飛躍を願った。
李監督は「善と悪が(日本のみならず)社会の中で判別しづらくなっていると思いますが、この映画では善悪を問うのではなく、善悪を超越して、人間にとって本当に大切なものは何かを感じとってもらえたらと思います」とメッセージを送った。
また、香港、台湾、マカオ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ブルネイなど、アジアでの配給が続々と決まり、ハリウッドからのリメークオファーもある中、アジア最大規模の釜山国際映画祭での上映によって、さらに国際的なマーケットからの注目を集めることは必至だ。【MovieWalker】