『人肉饅頭』の惨劇再び…とことん血まみれ!ぶっ飛びまくりのカニバルムービーがアツい!?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『人肉饅頭』の惨劇再び…とことん血まみれ!ぶっ飛びまくりのカニバルムービーがアツい!?

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『人肉饅頭』の惨劇再び…とことん血まみれ!ぶっ飛びまくりのカニバルムービーがアツい!?

人が人を食べる…。そんな禁忌である“カニバリズム”を描いた映画はこれまでにも数多く作られ、描き方は違えど『悪魔のいけにえ』(74)、『食人族』(80)や、『羊たちの沈黙』(91)、『デリカテッセン』(91)、最近では『RAW~少女のめざめ~』(16)などの名作が生み出されてきた。そんなタブーをテーマとした映画が2月に立て続けに公開。いま食人映画がアツいことになっている!?

アンソニー・ウォンとハーマン・ヤウが再タッグを組んだ『ザ・スリープ・カース』
アンソニー・ウォンとハーマン・ヤウが再タッグを組んだ『ザ・スリープ・カース』[c]Emperor Motion Pictures All rights reserved

その映画たちが上映されるのが、世界中からぶっ飛んだ“ジャンル映画”を集めた特集企画「未体験ゾーンの映画たち 2019」だ。まず1本目に紹介したいのは、数々の過激な映画を手がけてきたハーマン・ヤウ監督とアンソニー・ウォンのコンビがまたもやタッグを組んだショッキングホラー『ザ・スリープ・カース』(公開中)。人間の睡眠について研究する教授Dr.ラム(ウォン)。ある日、彼のもとに家族が不眠症に悩まされているという元婚約者が相談に訪れる。なんとその症状は、性格が凶暴化し、人の肉を欲するというもの。興味にかられ恐ろしい研究を開始するラムだったが、時代をさかのぼり、その驚愕の真相が明らかになっていき…というストーリーだ。

実在の事件を題材にした『八仙飯店之人肉饅頭』(93)でも、食人という題材を描いたハーマン・ヤウ&アンソニー・ウォンのコンビだけあって、(倫理観度外視の)情け容赦ないバイオレンス描写は、いまもなお健在。ゴロゴロと生首が転がっていたり、人の顔面を電動ノコギリでぱっかーんと(!)開いたり…。また狂った殺人鬼を演じれば、右に出る者はいないアンソニー・ウォンのサイコパスな演技も圧巻の一言。おなじみの(?)血塗れの姿で人の手をムシャムシャと食べたり…と、どのシーンをとっても血だらけで、どうかしちゃっているとしか思えない!

【写真を見る】血まみれ!怖すぎ!ぶっ飛びまくりの人肉ムービー(『ザ・スリープ・カース』)
【写真を見る】血まみれ!怖すぎ!ぶっ飛びまくりの人肉ムービー(『ザ・スリープ・カース』)[c]Emperor Motion Pictures All rights reserved

2本目に紹介するのは、その名もズバリ『ザ・カニバル・クラブ』(2月15日公開)。タイトルからもわかるように、食人を楽しむとあるクラブを題材としたホラーだ。身元のわからない人物を使用人として招いては、殺す…という恐ろしい趣味を持つ大金持ちの夫婦。彼らは、人肉を食すことを最高のグルメとする秘密のクラブに入会していたが、あるパーティーの席で、彼らのボスの秘密を知ってしまい、命をねらわれることに…。

 エリートたちの食人クラブの様子を描いたホラー『ザ・カニバル・クラブ』
エリートたちの食人クラブの様子を描いたホラー『ザ・カニバル・クラブ』[c] Tardo Filmes

人の命を快楽のために利用するエリートたちの異様な姿がとにかく不気味な本作。スーツで着飾り優雅に人の肉を愉しんだり、斧で頭をかち割った瞬間には恍惚の表情を浮かべたり(!!)、かと思えば、もはや死んだ者には興味なしといったかの無表情で死体をバラしたりと、得体の知れない恐怖にゾワッとしてしまうこと必至。世界中の映画祭で話題騒然となっていることにも納得だ。

着飾ったエリートたちの異様な姿にゾッ!(『ザ・カニバル・クラブ』)
着飾ったエリートたちの異様な姿にゾッ!(『ザ・カニバル・クラブ』)[c] Tardo Filmes

あまりの過激描写と毒気の強さに圧倒されてしまうかも知れないが、そんなアブノーマルな世界を覗けるのも映画のいいところだろう。これらのぶっ飛んだ作品を通して、“禁断”の非日常を味わってみては…?

文/トライワークス

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