マーベル×サスペンス=“名作”!?MCU最新作の魅力はアクションだけじゃない!
昨年世界中でメガヒットを記録した『ブラックパンサー』(18)が、アメコミ映画史上初のアカデミー賞作品賞にノミネートされたことでより一層大きな注目を集めているマーベル・スタジオ。その最新作にして、マーベル初の女性ヒーロー単独主役作となる『キャプテン・マーベル』が3月15日(金)から公開。このたび本作から、メガホンをとる2人の監督の談話を独占入手した。
アイアンマンやキャプテン・アメリカなど、マーベルが誇るスーパーヒーローたちが一堂に会した“アベンジャーズ”の誕生のきっかけとなる、マーベル最重要ヒーローの始まりの物語が描き出される本作。アカデミー賞女優ブリー・ラーソンが演じる主人公キャプテン・マーベルは驚異的な力の持ち主だが過去の記憶を失い、見覚えのない“記憶”のフラッシュバックに悩まされているというミステリアスで複雑なキャラクターだ。
本作のメガホンをとるのは、男女2人組のアンナ・ボーデン監督とライアン・フレック監督。フレック監督は本作について「この作品が最もユニークなのは、物語の構成だ」と断言し「キャプテン・マーベルは衝撃的な真実を目の当たりにする。そして、物語の中では彼女自身が秘めている謎に迫ることになる」と説明。一方でマーベル作品初の女性監督に抜擢されたボーデン監督は「彼女はこの映画で経験する旅を通して、自分自身のことだけじゃなく、彼女の周囲の世界について最も知ることになる」と明かした。
そしてフレック監督は「この映画の核にあるのは、彼女に隠された“謎”の部分だ。ヒーローが主人公であるこの作品にとって、謎となる要素を加えるのはとても斬新なことだと思うよ」と、キャプテン・マーベルの過去に秘められた謎が物語のキーとなり、サスペンスフルな物語が展開していくことを示唆。もしかするとその謎は、4月26日(金)に公開を控える『アベンジャーズ/エンドゲーム』と何らかの繋がりを持っていると考えて間違いなさそうだ。
一見すると派手なアクションというイメージのあるMCU作品だが、どの作品も緻密に考え抜かれたストーリーが展開するだけにサスペンスという作風との相性は抜群。過去には『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)が仲間の裏切りや謎の暗殺者の登場など、本格的なサスペンス映画顔負けの緊張感溢れる展開で話題を呼び、MCU随一の名作と言われている。本作もまた今後の作品の運命を占うと同時に、MCU史に残る“名作”として語り継がれていくことになるだろう。その全貌が明らかになるまで目が離せない!
文/久保田 和馬
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