『パラキス』NYロケで北川景子「美しい装いが女性に自信を持たせてくれる」
ファッション業界を夢見る若者たちの姿を描いた『パラダイス・キス』(2011年5月公開)の撮影が、世界のファッションをリードする流行の発信地、ニューヨークにて行われた。
今回撮影されたのは、主人公の紫がニューヨークを訪れるシーン。本作の最も重要なシーンの撮影ということで、緊張感も高まるなか、新城毅彦監督が、主演の北川景子と向井理に、細かく丁寧な演出をつけていく。どこにでもいそうな受験生・早坂紫を演じる北川は、同作を撮影していくにつれ、オシャレには苦痛が伴うものだということを再確認したといい、「動きづらかったり、ヒールがすごく高かったりするので、やっぱりオシャレでいることは大変。楽してオシャレはできないっていうのがわかりました。イザベラの『綺麗な洋服や美しいメイクアップ、そういう装いは人に勇気や自信を与える』というセリフがあったと思うんですけど、本当に女性に自信を持たせてくれるのが美しい装いやヘアメイクだと、撮影を通じて思いました」と初心に戻ったようなコメント。紫の運命を変える、デザイナーを目指す専門学校生・小泉ジョージ役の向井は、演じるにあたり「漫画原作というところがひっかかりました。読んだ人はそれぞれ声や動きのイメージを持っているので、そことの違和感を考えると身動きが取れなくなってしまいます。なので、そこは自分なりのものをやろうと割り切ってやるほかないので、勇気みたいなものがいつも必要ですよね」と、不安もあり、常に手探り状態だという。北川も不安はあったそうで「台本を読んだ時に『たくさんのエキストラさんの前で堂々と歩けるかな』と心配だったんですが、素晴らしいドレスと綺麗なヘアメイク、ヘアスタイルで、自信を持ってやることができました。ファッションは女の子の味方だと思います」と語った。
タイトな服が多い同作。向井は「(衣装は)全部オーダーでサイズを作ってもらったので、体形を変えられないなというのはありました」と体型維持に気を使ったようだ。印象に残っているシーンについて、向井は「ファッションショーのシーンですね。僕はあまり出なかったですが、北川さん含めプロの方々もいっぱいいて。ああいうものを見たことがなかったので、素敵だなと思いました。だから、出たかったな(笑)」と本音も飛び出した。
8月から行われてきた撮影で、モデルやデザイナーの卵を演じてきたふたりだけに、ファッション業界を目指す誰もが夢見るニューヨークに感慨深い様子。撮影は、現地スタッフの協力のもとスムーズに進み、短い滞在期間ながら、ファッションの聖地であるソーホーや5番街のほか、タイムズスクエアやセントラルパークなど、ニューヨークの象徴的な観光地でも行われ、作品にゴージャスな存在感を添えた。【MovieWalker】