北川景子&向井理『パラキス』初日に、「このふたりで大丈夫かな?」と顔が曇る

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北川景子&向井理『パラキス』初日に、「このふたりで大丈夫かな?」と顔が曇る

累計発行部数600万部突破の矢沢あいの同名コミックを実写映画化した『パラダイス・キス』(公開中)初日舞台挨拶が6月4日、丸の内ルーブルで行われ、出演者の北川景子、向井理、五十嵐隼士、大政絢、賀来賢人、加藤夏希と、新城毅彦監督が登壇した。

2010年8月から約2ヶ月かけて撮影が行われた本作。記録的な猛暑を記録した日々での撮影を振り返り、向井は「アトリエのセットではすごく暑くて、40度くらいあって、その撮影期間は一番きつかった。目が死んでて、半開きだった」と苦笑い。本作で紫を演じるにあたり、体型作りや仕草の研究など、ストイックに役を作り上げた北川は、「私に限らず、出演者全員だと思うのですが、原作のビジュアルを見た時に、(キャラクターの)体のバランスが良すぎることに驚いて、みんなが体型作りに励んでいたので、誰かが差し入れを食べようとしていたら『パラキスダイエットだよ』と言って、止めあったりした」と、撮影時を振り返った。新城監督は「衣装やメイクなど、ビジュアルをチェックすることが多く、ロケは東京をメインにやっていたんですけど、なかなか許可が下りず、ハードルが高かった」と苦労を明かした。ブランド“Paradise Kiss”のメンバーで、ちょっぴりおとぼけなところが魅力の実和子を演じた大政は、「これまではクールな役をやらせてもらうことが多かったので、(実和子の)可愛らしさを出すのが、撮影に入るまでは苦労しました」と、慣れない役柄に苦戦したことを明かした。そんな実和子の彼氏で、ロックな身なりの嵐を演じた賀来は、「実は金属アレルギー」と話し、会場からはどよめきが起こった。

本作で女装をしているイザベラを演じた五十嵐は、「(イザベラを演じて)役者としての幅は相当広がりました」と、役者として得たものがあったようだ。ジョージのライバル・麻生香を演じた加藤は、「『パラダイス・キス』が映画になると決まった段階で、関わらさせていただいて、『どうしても私は香ちゃんの役をやりたい』とお願いして、演じることができたので、嬉しかった反面、『なんで自分でハードル上げちゃったんだろう』と、プレッシャーの中でお芝居をしていました」と、心境を吐露した。

向井のジョージっぽいところを問われた北川は、「ない!(ジョージとは)正反対の人ですよ。ジョージは冷血な感じじゃないといけないですが、最初お会いした時も気さくに接してくれて、優しくしてもらったので、『どんなジョージになるのかな?』と不思議だった。ずっと(ジョージと向井は)正反対のまま」と印象を話した。すると向井は戸惑いながら、「そうなの? 初めて聞いた。本編(での僕)は?」と問い、北川から「ジョージだった!」と聞くと、「じゃ、大丈夫だ」と笑みを見せた。北川の紫っぽいところを向井は、「前髪を作っている時は紫っぽかったけど、内面が違うので」と話しつつ、「大丈夫なのかな? このふたりで」と不安を抱き始めていた。

最後に向井から、主演としてスタッフ、キャストを引っ張ってきた北川へ、劇中に登場する青いバラの花束がサプライズで贈られた。突然のことに北川は「頭が真っ白」と驚き、以前の「ジョージより、徳森くん(山本裕典)が好き」発言から一転、「やっぱりジョージですね」と笑顔を見せた。

“Paradise Kiss”のメンバーが活動の拠点とするアトリエなど、原作の世界を再現しながらも、ラストには原作と全く違う、映画オリジナルの結末が用意されている。是非、劇場に足を運んで彼らの夢に向かう姿や、ジョージと紫の恋の行方を見守ってほしい。【Movie Walker】

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