オバマ大統領も魅了された!全米大人気ドラマ「glee」が遂に日本上陸
全米で放映開始以来、一大センセーショナルを巻き起こし、2010年ゴールデングローブ賞作品賞受賞、エミー賞では20部門にノミネートされるなど数々のアワードを受賞して世界中を熱狂の渦に巻き込んでいる超人気テレビドラマ「glee」。本作の日本でのDVDリリースが2011年1月7日(金)に決定した。
本作は、高校のグリークラブの部員募集に集まった地味で個性的な学生たちが、歌を通して自分らしさを見つけていく物語だ。アメリカには歌と踊りでステージ上の芸術性を競う“ショウクワイア”というジャンルがあり、それが本作の題材となっている。「自分らしく生きたい」「歌が好きだ」「何かで人より秀でたい」と部員それぞれの強い思いが1つとなり、ばらばらだったチームが全米最高のチームへと成長していく。
メインキャストの大半は、舞台を中心に活躍している俳優たちで、製作総指揮のライアン・マーフィーが何度も足を運び、くどき落としたという実力派ぞろいだ。実際にステージを披露する全米ツアーも行い、全公演のチケットが完売するなど、ドラマの域を超えてブレイクした。オバマ大統領夫妻をも魅了し、主要キャストがホワイトハウスに招かれてパフォーマンスを披露するという異例のライブを行ったほか、メジャーリーグのワールドシリーズで国家を合唱するなど、老若男女の支持を受けて社会現象にまでなっている。
様々な年代の人々に受け入れられているのには理由がある。ジョン・レノンの「イマジン」など、学生たちの心情に合わせて歌われる新旧様々な名曲がちりばめられているのだが、どんな年代の人でも必ず琴線に触れる曲が歌われることで、ドラマを見ながら自分の青春時代の思い出がフラッシュバックし、物語にのめりこんでしまうのだ。人気を証明するように、クイーンやシンディ・ローパー、ジャーニー、アヴリル・ラヴィーンといったアーティストの名曲が詰まったサントラは、全英チャートでレディー・ガガのニューアルバムを抑えて1位に輝き、使用された楽曲は放送直後にダウンロード数が急増するという現象も起きている。また、シーズン1の第15話ではマドンナが全面的に楽曲提供した「パワー・オブ・マドンナ」が放送されると、全米のオールジャンルテレビ番組で、同時間帯の最高視聴者数1350万人を記録するなど、人気の高さを数字で証明する形となった。
このような現象を受け、多くの著名人も動き出した。ジョン・レノンの「イマジン」が感動的なシーンで楽曲使用されたこともあってか、gleeのファンであるポール・マッカートニーが「俺の曲も使ってほしい」と猛プッシュしているという。このため現在ビートルズの楽曲のみを使ったビートルズ・エピソードが作られるのではないかという噂がささやかれているほか、コールドプレイにいたっては、一度楽曲使用を断ったにもかかわらず、gleeのヒットをみて、使用許可を出すという異例の事態に。そしてビリー・ジョエルは楽曲の全面提供に協力すると宣言している。また、作品の虜になったジェニファー・ロペスは「どうしてもgleeに出たい」と熱烈な出演依頼をかけているが、出演はまだ決定していない。しかし、一方でブリトニー・スピアーズ(シーズン2第2話)やスーザン・ボイル(シーズン2クリスマス特別編)は幸運にも出演を勝ち取った。特にスーザン・ボイルは給食のおばさん役(!?)という配役で、全米でも大きな話題となっている。そして、グウィネス・パルトロウ、ハビエル・バルデムといった大物俳優らの出演も決定している。
一般の視聴者だけでなく、多くのアーティストたちも魅了する本作は、シーズン1の段階でなんとシーズン3までの放送が既に決定している。TIME誌の「最も影響力のある100人」にレイチェル役のリー・ミッシェルが選ばれるなど、gleeの快挙はとどまるところを知らない。
欧米で社会現象になっている本作を日本でも大々的にリリースする発売元の20世紀フォックスでは、通常2話しか収録されないVol.1に、2倍の計4話を収録することを決めた。さらに、まずgleeを知ってもらいたい、という思いから、オフィシャルサイトのキャンペーンバナーをクリックすると、特設ページにて第1話を無料で視聴することができるという太っ腹な無料視聴キャンペーンを実施する。担当者は「全米が夢中になっているほどの作品。gleeを見たら、絶対に好きになってもらえると思います」と自信たっぷりに語っている。さらに日本語吹替版の声優には、ヒロイン2トップに坂本真綾(レイチェル役)、水樹奈々(クイン役)と豪華女性声優を抜擢、ほかにも森川智之(ウィル役)、小野大輔(フィン役)、日高のり子(エマ役)といった実力派の配役に、この作品にかけるFOXの本気さが見える。感動ミュージックドラマ「glee」は、来年1月7日(金)Vol.1を発売、BOXは2月4日(金)に発売する。【MovieWalker】