山崎賢人がついに声優初挑戦!名クリエイター結集のアニメ映画『二ノ国』の製作が決定
ワーナー・ブラザース映画の新プロジェクト発表記者会見が9日に都内で開催され、「妖怪ウォッチ」シリーズなど数々のヒットコンテンツを生み出してきたレベルファイブの日野晃博が製作総指揮・原案・脚本を務め、スタジオジブリ作品でアニメーターとして活躍してきた百瀬義行監督がメガホンをとるアニメーション映画『二ノ国』の製作と、今夏の公開が発表された。
レベルファイブが10年に発表し、日本国内のみならず世界中でヒットを記録した同名ゲームシリーズを原案にした本作。高校生のユウと親友のハルが、幼なじみのコトナをめぐる事件をきっかけに現実の世界と、現実と隣り合わせなのにまったく違う“二ノ国”とを行き来することになる物語とのことで、日野は「原作のゲームと世界観とコンセプトは繋がっているけど、映画として完全に新しいものになっている。クロスメディアの新しいアプローチになると思っています」と説明。
また日野は「つねに映画化を意識しつづけてきた作品」と本作への想い入れの強さを明かしたうえで「恋愛もののドキドキと、ファンタジーとしてのスペクタクルを兼ね備えた作品。ゲームではアメリカを舞台にしていたけれど、映画では現代の日本を舞台にした物語になっていることが最大のポイント。これが世界でヒットをすることができれば、日本のイメージも変わるんじゃないかなとワクワクしています」と世界進出をほのめかした。
ゲーム版でもアニメーターやキャラクターデザインとして参加していた百瀬監督は、本作の魅力について「ファンタジーの枠にとらわれない面白さがあって独特」と語り「ゲームの1作目のときから映画にしたいという話があり、10年近く経ってようやく実現することができたので、面白く作れたらなと思っています」とコメント。さらにゲーム版同様に、劇中の音楽を久石譲が担当することも明らかに。
そして会見の場では、本作の主人公ユウ役を務める声優も発表。小岩井エグゼクティブプロデューサーから名前が呼ばれ会場に姿を現したのは、今春公開される『キングダム』(4月19日公開)でも主演を務める山崎賢人。これが初めての声優挑戦となる山崎は「まさか声優のお仕事をいただけると思っていなかったのですけど、ずっと挑戦したいという気持ちがありました」と述懐。「脚本を読ませていただいた時にすごく面白くて鳥肌が立ちました。これから声を収録させてもらいますが、この作品を作り上げていくことにワクワクしています。全力で頑張らないとなと思っています!」と意気込みを語った。
そんな山崎を起用した理由について、『オオカミ少女と黒王子』(15)でもタッグを組んでいる小岩井プロデューサーは「ユウという役は演技の幅が相当広くないとダメだなと思い、若手ナンバーワンの演技力を持つ山崎さんにお願いしました」と明かす。また百瀬監督は「劇中で“二ノ国”に行くとびっくりするようなキャラクターも出てくるから、本当にびっくりするかもしれない。山崎さんらしく演じてくれればと思います」と期待を述べた。
また、小岩井プロデューサーは「他の主要キャストについては人気の俳優さんだけでなく、オーディションで決めていく」と明かし「アニメーションはクオリティがすべてなので、慎重かつ大胆に決めて行きたい」とコメント。そしてLINE LIVEとコラボした大規模な声優オーディションを開催することもあわせて発表された。『二ノ国』は19年夏に公開。続報から目が離せなくなりそうだ。
取材・文/久保田 和馬