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中国とアメリカの“いま”が表れたサンダンス映画祭、マイケル・ジャクソンの衝撃ドキュメンタリーも物議

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中国とアメリカの“いま”が表れたサンダンス映画祭、マイケル・ジャクソンの衝撃ドキュメンタリーも物議


また、昨今のドキュメンタリーブームに比例するように、時事問題を扱ったドキュメンタリーも多く上映された。ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行を告発した『Untouchable(原題)』、トランプ政権の首席戦略官兼上級顧問だったスティーブ・バノンがホワイトハウスを追放された後の政治活動を追った『The Blink(原題)』、故マイケル・ジャクソンの幼児虐待疑惑を描いたドキュメンタリー『Leaving Neverland(原題)』は遺族の反論を受けている。

【写真を見る】物議を醸した故マイケル・ジャクソンの長編ドキュメンタリー『Leaving Neverland』は特別上映作品
【写真を見る】物議を醸した故マイケル・ジャクソンの長編ドキュメンタリー『Leaving Neverland』は特別上映作品[c]Courtesy of Sundance Institute.

今年のサンダンス映画祭で話題となった作品は、通常の劇場公開を行う配給会社よりも映像配信会社が素早く手に入れている印象だった。潤沢な資金力や、迅速な世界公開がインディペンデント映画製作者にとっても魅力的なのは明らかだ。映画祭の情報も上映された映画の批評もインターネットで簡単に手にはいるようになり、世界のどこにいても情報格差が解消されている。同じように、映画も世界同時配信が当たり前となる時代はすぐそこまで来ている。映画祭を運営するサンダンス・インスティチュートを設立したロバート・レッドフォードが表舞台からの引退を表明したのも、映画祭のあり方が大きく変わってきたからなのかもしれない。

取材・文/平井伊都子

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