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貴重な少年時代の生原稿まで…LAで浦沢直樹展開催中!ライブドローイング&ギターライブの様子も

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貴重な少年時代の生原稿まで…LAで浦沢直樹展開催中!ライブドローイング&ギターライブの様子も


83年に大学を卒業し、プロ漫画家としてデビュー。以降、スピードダウンするどころか活動の場を大きく広げ、数々の独創的な作品を世に送り出している。この展覧会は、浦沢直樹が作ってきた世界に一歩足を踏み入れるような体験ができるように設計されている。展示を見て回ると気づくのが、デビュー時から作風は変わらないながら、世界観の見事なまでの広がりだ。浦沢直樹の想像力に境界線はないのだと改めて気付かされる。

「境界線を作るのは自分自身の問題だと思いますよ。漫画とはこういうものだという概念を自分で持たないことだと思います。なんでも表現していい、枠をとっぱらう。それでも長くやっていると自分のなかに、『漫画ってこういうものだ』というものが生じてくるので、その概念が生まれないようにどっしりと広い宇宙空間にいるようにしないといけないんですよね。ものを創作するときはいつも、そしてなにかをやるときでもそういうものだと思いますけどね」と語る。

【写真を見る】貴重な少年時代の生原稿も展示。中学生の頃からこの絵の巧さ!
【写真を見る】貴重な少年時代の生原稿も展示。中学生の頃からこの絵の巧さ!

そして、アイデアはいつも、いまも空間の中をさまよっているのだと言う。「(目の前に手をかざして)この辺を捕まえる感じ(笑)?。空間にあるんですよ。人類の何千年という歴史の中で、語られるべきドラマは既に語られ尽くしているでしょう。だけど、それらが合わさって、新しい概念みたいに見えることがある。このドラマとこのドラマが融合したときにケミストリーみたいなものが生まれるんじゃないか、というのが空間に漂っているんですよ。僕はそれを『あっ』って言いながら捕まえるような感じなんです」と持論を語る。

「だから、アイデアは自分が考えるんじゃなくて、空間にあるという感じ。それを捕まえることができるようになるには…好奇心でしょうね。好奇心を連想ゲームのように膨らましていく。最初人間の男女の話を考えていたら、そこから人類史になったり、宇宙の話になったり、その広がりをいかに自由に持てるかですね」。

「浦沢直樹―漫画という芸術―」展
開催中〜2019年3月28日(木)まで
開場時間:10時~20時(月~土)、10時~19時(日)
閉館日:アカデミー賞授賞式前日及び当日(2月23日、24日)
場所 :ジャパン・ハウス 2階ギャラリー
特設サイト:https://www.japanhouse.jp/losangeles/ja/exhibition/this-is-manga-the-art-of-naoki-urasawa.html
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