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貴重な少年時代の生原稿まで…LAで浦沢直樹展開催中!ライブドローイング&ギターライブの様子も

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貴重な少年時代の生原稿まで…LAで浦沢直樹展開催中!ライブドローイング&ギターライブの様子も

得意のギターで「20センチュリーボーイ」を演奏
得意のギターで「20センチュリーボーイ」を演奏[c]JAPAN HOUSE Los Angeles

映画好きを自認し、まるで食事を摂るように映画を観ている、と言う浦沢氏。昨年観た映画ではダントツに『ボヘミアン・ラプソディ』が気に入ったそうだ。音楽が常に近くにあり、「20世紀少年」という作品も著しているくらい。「(T-REXの)マーク・ボランの遺族から感謝状が届いたんですよ。父の楽曲を有名にしてくれてどうもありがとう、って(笑)」と、微笑ましいエピソードを共有してくれた。おそらく、ここハリウッドでも、彼の作品を映画化したいというオファーは絶えないことだろう。作品の二次使用に関しては、「僕は、自分の漫画で完結していると思っているんです」とすごく冷静な見方をしていた。「僕の中では、この物語の表現は漫画という形でパーフェクトに完成されているという考え方なんです。僕が漫画にするだけでも大変だったのに、みなさんそんなに大変なことをやるんですか?本当に?という感じですね(笑)。ベースに僕の漫画があって、彼らがそれをもとに何かを表現するとしても、原作を渡したら映画は監督のものなんですよ。だから、『どうぞ、ご自由に。でも大変ですよ』と言うしかない(笑)」。

展覧会のオープニングでは自らギターを弾き「20センチュリーボーイ」を歌い、“ともだち”のライブドローイングを行った。ロサンゼルスのファンにとって、これ以上ないくらい“浦沢直樹という芸術”を体感するイベントとなった。

有名な“ともだち”を描きファンを喜ばせた
有名な“ともだち”を描きファンを喜ばせた
なんと入場料は無料で現在開催中
なんと入場料は無料で現在開催中[c]JAPAN HOUSE Los Angeles

取材・文/平井伊都子

「浦沢直樹―漫画という芸術―」展
開催中〜2019年3月28日(木)まで
開場時間:10時~20時(月~土)、10時~19時(日)
閉館日:アカデミー賞授賞式前日及び当日(2月23日、24日)
場所 :ジャパン・ハウス 2階ギャラリー
特設サイト:https://www.japanhouse.jp/losangeles/ja/exhibition/this-is-manga-the-art-of-naoki-urasawa.html
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