素顔は全然似てないのに…“あのオスカー俳優”がブッシュ元大統領を完コピ!?
『スリー・ビルボード』(17)の見事な演技で、昨年のアカデミー賞助演男優賞に輝いたサム・ロックウェル。最新作『バイス』(4月5日公開)では、あのジョージ・W・ブッシュ元大統領を演じ、本作で2年連続オスカーの同部門にノミネートされている。素顔はブッシュと全く似ていないロックウェルだが、どうやら完コピ具合がスゴいらしい!?
リーマンショックの裏側を斬新な視点で描き、アカデミー賞5部門にノミネートされた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)。その主演クリスチャン・ベールとアダム・マッケイ監督が再タッグを組んだ本作『バイス』は、“史上最強の副大統領”“影の大統領”などと呼ばれたディック・チェイニー元副大統領が、影ではどれほどホワイトハウスの権力を掌握していたのか?その姿にスポットを当てていく。
彼を副大統領に押し上げた、時の大統領ジョージ・W・ブッシュをロックウェルが演じているのだが、まず驚愕するのがその見た目!『ドラキュラ』(92)、『ミセス・ダウト』(93)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)でオスカーを受賞し、本作でもノミネートされているグレッグ・キャノンによる特殊メイク技術によって、おでこのシワや、目、眉のたれ具合、赤ら顔…といったように、どこからどう見てもブッシュとしか思えないハイクオリティなルックスになっているのだ!
さらに、見た目以上にすごいのが彼の表現するブッシュらしさ。ウィル・フェレルの舞台「You're Welcome America」での演技や、『ブッシュ』(08)のジョシュ・ブローリンなど、これまでにブッシュを演じた俳優たちのパフォーマンスをまず観察して、研究を重ねていったそうで、笑い方やリアクションの軽さなど、ブッシュの持つ“無邪気さ”という本質的な魅力を引き出すことに成功。この出来ばえには主演のベールも「彼が演じるブッシュ大統領とのシーンが撮影初日にあったけど、最高だった!」と太鼓判を押している。
見た目はもちろん、そのキャラクターまでもブッシュ元大統領になりきり、さすがオスカー俳優という演技を見せているロックウェル。オスカー2年連続ノミネートに値するその姿を、ぜひ劇場で確かめて!
文/トライワークス