『蜜蜂と遠雷』の“音”が贅沢すぎ!松岡茉優や松坂桃李らが弾くピアノを、4人の一流ピアニストが表現
「六番目の小夜子」や「夜のピクニック」で知られる人気作家・恩田陸が第156回直木賞と第14回本屋大賞のダブル受賞を果たした同名小説を、『愚行録』(17)の石川慶監督が実写映画化した『蜜蜂と遠雷』の公開日が10月4日(金)に決定。このたび本作の要となる“ピアノの音”を担当する4名のピアニストが発表された。
本作は国際ピアノコンクールを舞台に、世界を目指す若きピアニストたちの姿を描いた物語。かつて国内外のジュニアコンクールを制覇するも、母を亡くしたことをきっかけにピアニストになることから逃げてきた元天才少女・亜夜役を松岡茉優が演じ、妻子を持ちながらも夢を諦めきれない明石役には松坂桃李。そして音楽エリートとして重圧に挑むマサル役を『レディ・プレイヤー1』(18)でハリウッドデビューを果たした森崎ウィン、謎の少年・塵役を注目の新星である鈴鹿央士が演じる。
主人公たちが劇中で奏でるピアノの音色こそ、本作最大の注目ポイント。演奏する人やその時々によってまったく異なる音色を生むピアノという楽器のリアリティを生みだすため、4人のキャストが弾くピアノを、それぞれ4人のピアニストたちが担当するという、これまでに類を見ない“音”へのこだわりがなされている。
松岡演じる亜夜の演奏を担当するのは、感性豊かな音楽性と独創性で世界中を魅了する実力派ソリスト・河村尚子。松坂演じる明石には2015年に行われたアイスショー「Fantasy on Ice」で羽生結弦と共演した福間洸太朗、森崎演じるマサルにはマサルと同様に海外で育ち、幼い頃から才能を発揮させてきた金子三勇士。また鈴鹿演じる塵の演奏を、18歳にして国際コンクール優勝の実績を持つ天才・藤田真央が担当。
さらに、劇中でコンクール楽曲として登場するオリジナル楽曲「春と修羅」を2017年ヴェネチア・ビエンナーレ音楽部門銀獅子賞を受賞した藤倉大が作曲することも決定。ピアニストという難しい役柄を繊細かつ感情的に演じる4人のキャストたちと、その心理を演奏を通してより深めていく日本を代表するピアニストたち、そして国際的評価の高い作曲家。各界の最高峰が集結して生み出される、これまでにないほど贅沢な“音”を、是非とも劇場で堪能してほしい!