有村架純がまさかの“DAI語”で神木隆之介の能力を賞賛!「人の心に入ってくる能力が凄まじい」
「永遠の0」の原作者として知られる百田尚樹の同名小説を、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)や『坂道のアポロン』(18)などを手がけた青春映画の名匠・三木孝浩監督が実写映画化した『フォルトゥナの瞳』の初日舞台挨拶が15日、TOHOシネマズ日比谷で開催。主人公を演じた神木隆之介とヒロイン役の有村架純を筆頭に、志尊淳、DAIGO、斉藤由貴、時任三郎、三木監督が登壇した。
本作は、死を目前にした人間が透けて見える能力“フォルトゥナの瞳”を持つ青年が、愛する人を救うために奔走するファンタジックなラブストーリー。幼少期に飛行機事故で家族を失って以来、友達も恋人も作らずに生きてきた慎一郎は、自分の能力に気が付き苦悩の日々を送っていた。そんな中、携帯ショップで出会った葵と恋に落ちるのだが、ある日突然に葵が透けて見えるようになってしまう…。
25歳にして20年以上のキャリアを持つ大ベテランの神木だが、ラブストーリーに挑戦するのは本作が初めて。冒頭の挨拶から「初日、嬉しいです!」と愛くるしい微笑みで語りかけた神木に会場全体から大きな拍手が寄せられると「ドキドキでいっぱいでしたし、観客のみなさんにどのように伝わるのかと不安が大きかったので、ちょっと安心しました」と心境を語る。
一方で「SPEC」シリーズや「3月のライオン」などで神木と共演してきた有村は、本作で恋人役を演じたことで、これまでに見たことのない神木の新たな一面を見つけたようで、「つなぎを着て真剣に作業している姿を見て、背中がたくましいと思った。今まで学生服姿を見ることが多かったから、ギャップを感じました」と語る。すると神木は「もうね、たくましいあの頃には戻れない」と、本作の撮影に臨むために体を鍛えていたことを明かし「撮影の時は“強化神木”でしたけど、今は“弱化神木”になってる」と笑いを誘った。
そんな中、劇中で神木演じる主人公・慎一郎が持つ「死を目前にした人間が透けて見える能力」にちなみ、共演者と監督から見た“神木の持つ特別な能力”は何か?と振られると、「(カメラの前で)輝く力」と答えた時任を皮切りに各々が神木の魅力をこれでもかとばかりに語っていく。それには神木も照れ笑いをこらえきれずに「僕は耐えられるだろうか…」と小さく呟いた。
すると有村は、共演者であるDAIGOの得意技である“DAI語”を駆使し「SODFSDN」(=初対面でも・恐れることなく・誰とでも・フレンドリーに・接することが・できる・能力)と発表。「本当に誰に対しても同じテンションで、すっと人の心に入ってくる能力が凄まじい」と他の共演者からも挙げられたほど神木の懐の広さについて褒めちぎる。そして「何でなんですか?」と問うと、神木は「『平和にいこうぜ〜』って感じですね。大変なことも苦しいこともありますけど、楽しみ方はいっぱいあるし、結果的に楽しかったと笑いながら前に進めるところがあってもいいなと思って、生きてるところがあるからだと思う」と自己分析。
締めくくりを飾った三木監督からも、撮影現場で心の底から周囲を楽しませようとしている神木の様子が語られると、神木ははにかみながら「何ですか今日は?僕が盛り上げてもらう日なんですか!?」と困惑気味に笑顔をこぼす。そして「撮影中には本番直前までふざけていたりしましたが、もう25歳なのかまだ25歳なのかわからないですけど、みなさんがそれを許してくれていたので、僕自身も楽しむことができました」と、何度も何度も深々と頭を下げながら、共演者と監督への感謝を伝えた。
取材・文/久保田 和馬