【第91回アカデミー賞】主演男優賞は、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレック
現地時間2月24日(日本時間25日)に、ハリウッドのドルビー・シアターで開催中の第91回アカデミー賞授賞式。アカデミー賞初ノミネートにして初の主演男優賞に輝いたのは、『ボヘミアン・ラプソディ』(公開中)でフレディ・マーキュリーになりきったラミ・マレックだった。本作では義歯をつけ、体重を増減してフレディ役に挑んだという。
伝説のバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を綴った本作。クイーン誕生のいきさつから、スターダムを駆け上がっていくメンバーたちの喜びや苦悩、葛藤を描く。フレディの動きを完全再現するため、振付師ではなくモーショントレーナーに師事したというラミのパフォーマンスは、フレディを完コピしていると世界中で話題を呼んだ。
初のオスカー像を手に入れたラミは開口一番「おかあさんに感謝します。大好き」と喜んだあと「家族にお礼を言いたい。父は、この映画を全然見れなかったんですが、いま観てくれてると思います。特別な大きな瞬間でした。この映画に関わってくれたみなさんに感謝したい。大きな伝説に関われて光栄です。また僕もエジプト系の移民一世です。これは私自身の映画。この生涯、ずっと大切にしていきます」。
ラミは、1981年、米国カリフォルニア州生まれ出身の37歳。映画「ナイト ミュージアム」シリーズのエジプト国王役で注目され、ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」で第73回ゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門主演男優賞に2年連続でノミネートされ、第68回エミー賞で主演男優賞を受賞。『ボヘミアン・ラプソディ』では第76回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門で最優秀主演男優賞を受賞した。
また、本作は日本で社会現象を巻き起こすほどのメガヒットとなり、全米に次ぐ世界No.2の興行収入を記録。2月24日までに累積動員8,610,213人となり、累積興行収入は119億円を超えた。
文/山崎 伸子