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佐藤健、“史上もっともスリリングな経験”に喜び!「平成にやり残したことは?」の回答に大きな拍手

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佐藤健、“史上もっともスリリングな経験”に喜び!「平成にやり残したことは?」の回答に大きな拍手

佐藤健が主演を務める映画『サムライマラソン』の公開記念舞台挨拶が2月23日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、佐藤をはじめ、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、小関裕太、竹中直人、バーナード・ローズ監督が登壇。佐藤が「僕が過去に経験したなかでも、もっともスリリングな現場だった」と力強く手応えを語った。

日本マラソンの発祥と言われる“安政遠足”を舞台にした土橋章宏の小説を映画化した本作。優勝すれば願いが叶う夢のマラソン大会が藩の存亡をかけた戦いへと変貌していく様子を、それぞれの想いを胸に走り出す侍の姿と共に描く。『不滅の恋 ベートーヴェン』(94)などで知られるローズ監督がメガホンを取った。

「動きはもちろん、セリフさえも決めぬまま本番に突入し、相手の役者がどう動くかを知らぬまま、芝居が始まる」と特殊な現場を振り返った佐藤は、「それぞれが自分たちの役を理解していないと、成り立たない環境。監督の無茶振りを否定的に捉えるのではなく、とことん楽しんでやろうとする役者のなかで、芝居ができたことをうれしく思います」と充実感たっぷりに語った。

小松も「毎日走ったりと、めまぐるしい日々。監督がとてもパワフルで、その勢いとともに、私たちが日々戦った姿が映画に美しく残っている」、森山も「時代劇に新しい風を入れようとするバーナードの熱にほだされた」、染谷も「こんなにフリースタイルの現場は初めて。なにをしてもいい現場。本当に楽しかった」とそれぞれに新鮮な経験となったことを明かすと、ローズ監督は「いままでのどの作品よりも、最高のキャストでした」と役者陣に最大の賛辞を送っていた。

ローズ監督のもと、新たな幕末エンタテインメントが完成したが、佐藤は「僕たちのなかには、なんとなく“武士ってこうだよね”というイメージがある。それは、映画が作り上げたものなんだと思った。映画が作っているものが、すごく多い」と口火を切り、「過去に作られた映画をなぞるのではなく、自分たちが新しい歴史を提案するんだという想いで芝居をさせてもらった」とまっさらな気持ちで挑んだことを明かしていた。

また平成が間もなく終わることから、「やり残したこと」を聞かれるひと幕も。佐藤は「信じられないくらい、やり切っている」とニッコリ。大きな拍手があがるなか「ただ、オーロラは見てみたい。宇宙にも行きたい。スカイダイビングもしたい」と好奇心旺盛な様子を見せていた。

取材・文/成田 おり枝

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