深作欣二監督の遺作となった『バトル・ロワイアル』3D版が悲願の全米公開決定!
11月20日(土)より公開の『バトル・ロワイアル 3D』が、全米でも公開されることが決定した。アメリカで開催されている第26回アメリカン・フィルム・マーケットで発表され、2000年の公開時には叶わなかった夢が遂に実現する。
アメリカン・フィルム・マーケットとは、世界35ヶ国以上、400社以上の制作・配給会社が参加する映画マーケット。そこで行われた本作のバイヤー向け5分間のフッテージ試写で13ヶ国、50社以上が参加した。「期待と想像を超えてすごい!」と絶賛され、試写後の商談ブースではバイヤーが殺到。本編さながらの大争奪戦が繰り広げられた。
2000年に『バトル・ロワイアル』がアメリカで公開されなかった背景には、1999年に起きたコロンバイン高校での銃乱射事件が『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)に影響を受けたとして、映画配給会社を被害者の親たちが訴えていたことがある。そのためアメリカでのセールスが行われなかったのだ。しかし『バトル・ロワイアル』のUK、香港版DVDがアメリカに流出し、本作は伝説の映画として語り継がれていた。2010年の現在では訴訟問題も解決したため、ようやくアメリカでの公開が決定となったのだ。
本作公開の権利を射止めたアメリカのAnchor Bay Entertainment社は『ソウ』シリーズのLions Gateに並ぶ会社として急成長している配給会社。バイヤーのKevin Kasha氏は、「自分たちがアジア映画を配給するきっかけになった衝撃的な忘れられない作品。10年経ってもその想いはまったく色あせず、今回交渉の機会を得られてかつてないほど興奮している」とコメント。現在、2011年公開を目指し、3D公開を皮切りに、2D版『バトル・ロワイアル』(00)、『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』(03)の公開も予定している。
また、本作の3D監修・脚本を手がけた深作健太は、「世界中の人々に観ていただいた『バトル・ロワイアル』が、これまでアメリカで公開されることはなかったが、このたび、父・深作欣ニの悲願が叶い、公開からようやく10年越しに実現することとなり、本当に嬉しいです。これを機会にもっともっとたくさんの方々に『バトル・ロワイアル 3D』を楽しんでもらえたらと思います」と喜びの声を寄せた。【MovieWalker】