Appleの定額制動画配信サービス「Apple TV+」のラインナップが発表!あのスピルバーグもドラマで参加?
現地時間3月25日に行われたAppleのプレス発表イベントで、昨年から噂されていた定額制動画配信サービス「Apple TV+」の概要が明らかになった。Apple初のクレジットカードや雑誌サブスクリプションサービス(英語圏のみ)に加え、Apple TV+の発表にはスティーヴン・スピルバーグやJ・J・エイブラムス、ジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーン、ジェイソン・モモア、オプラ・ウィンフリーらセレブリティが登壇し、かつてないほど華やかな発表となった。
Appleのティム・クックCEOによるプレゼンでは、今秋に世界100か国以上で、広告なしの定額制動画配信サービスが開始されることが伝えられた。正式なサービス開始日時、月額などは未発表だが、随時情報を更新していくという。Apple TV+は、およそ10億ドル(約1100億円)をかけて20本のAppleオリジナルの映画やドラマシリーズを準備中と言われており、オープニングムービーには、スティーヴン・スピルバーグ、J・J・エイブラムス、ソフィア・コッポラ、M.ナイト・シャマラン、ブリー・ラーソン、デイミアン・チャゼル、オクタヴィア・スペンサーなど、現在Apple TV+のために新作を準備しているクリエイターたちが登場。
それだけでも盛り上がる会場が暗転すると、スティーヴン・スピルバーグ監督が登場。大歓声のなか、彼が製作を務めるドラマシリーズ「Amazing Stories(原題)」について、そして創造の源であるSF映画への愛について語った。スピルバーグ監督はアカデミー賞から動画配信サービスの作品の排除を求めている中心人物でもあり、今回、新しい動画配信サービスローンチイベントに登壇したことにより、今後は態度を軟化していくのではないかと言われている。
続いて登壇したJ・J・エイブラムスと歌手のサラ・バレリスは、ドラマシリーズ「Little Voice(原題)」をプレゼン。リース・ウィザースプーンとジェニファー・アニストン、スティーヴ・カレルの3人が主演する朝のワイドショーを舞台にしたドラマシリーズ「The Morning Show(原題)」、ジェイソン・モモア主演のドラマシリーズ「See(原題)」などが発表された。
ファミリー向けコンテンツでは人気シリーズ「セサミ・ストリート」が動画配信サービスに初登場。そして、全米で絶大な人気を誇るパーソナリティ、オプラ・ウィンフリー製作のドキュメンタリーと、彼女がホストするショー「Oprah’s Book Club(原題)」もラインナップに入っている。
いまある動画配信サービスのNetflix、Amazonプライム・ビデオ、Huluに加えて、今年はディズニーとAppleがサービスを開始する。もはや飽和状態となった動画配信サービスの熾烈な戦いが始まろうとしている。
取材・文/平井伊都子