ルーナ・ラブグッド役 イヴァナ・リンチ インタビューPART1|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ルーナ・ラブグッド役 イヴァナ・リンチ インタビューPART1

インタビュー

ルーナ・ラブグッド役 イヴァナ・リンチ インタビューPART1

――ルーナのヘンテコな感じを表現するうえで工夫した部分はどこですか?

「初めから具体的なルーナのイメージが頭の中にあったの。原作を読んでいるだけの頃からずっと。ルーナは変わり者のように思われていて、『ヘンテコなキャラクターを演じてみてどうですか?』とか聞かれることも多いけど、私自身はちっとも変なキャラクターだとは思っていないわ。ただ、いつも自然で、ありのままでいるだけ。だから変わった子だと思われるような要素は強調しすぎないように気をつけたの。彼女の服装とか、仕種とか、トーンの高いしゃべり声にしても、やりすぎは逆効果になると思って。普通の人は自分の手のやり場にだって困るほど緊張するようなことがあるわよね。でもルーナは、どんな時でも自然体なの。それが観る人には風変わりな印象を与えるんだと思うわ。“しわしわ角スノーカック”とか、変な生き物の話をしたりするけど、私としては、賢くて、しっかりとした彼女の本当の内面を表現したかった。セリフの中には、彼女の空想癖とか、ちょっと変わった感じを強調するようなものがあったかもしれないし、そうしたシーンを演じるのは楽しかったけど、私にとってのルーナは賢い女の子なのよ。多分、世の中のティーンエージャーたちよりもずっとしっかりしているはずよ」

――最終章でのルーナは違った一面も見せたりするのでしょうか?

「それほどじゃないわ。他のキャラクターと違って、ルーナはいつでもルーナだから。たとえば、ハリーなんて4作目辺りを境に劇的に変化するわよね? 初めのうちは、世間が自分を特別な存在として扱うのが嫌で嫌でしかたがないのに、5、6作目では、そんな自分の運命を受け入れて納得するようになる。でも、ルーナは違うわ。彼女は最初から最後までハッピーなまま。学校でいじめられても、他人に気に入られようとして自分を変えようとはしないし。ただ、シリーズが進むにつれて周囲が自分のことを受け入れてくれるようになってきたという変化は感じていると思うわ。5作目では“変人ラブグッド”みたいに扱われていたけど、最終章では学校でも仲間として認められていて、はみ出している感じはしないもの。そんな周りの変化は、ルーナ自身にとっても嬉しいはずよ。今まで以上にハッピーになっていると思う」

――最終章PART1でのハイライトを教えてください

「結婚式のシーンよ。ルーナのお父さんが登場するんだもの。お父さんが大好きなの(笑)。とってもクールだし。彼が登場してくれて本当に嬉しかったわ。だって、ルーナは、いつもちょっと周りから浮いているでしょう? 学校でも、みんなは制服なのに、自分だけ強烈な紫の服を着ていたり、変わったアクセサリーをつけていたり。セットの中で、なんか仲間に入りきれない淋しさを感じることがあったのよ。初めてリス・エヴァンス(父親役)の姿を見た瞬間、『あ、お父さんがいる!』と思って嬉しかったわ(笑)。黄色の衣装で、見た目から何から全てが完璧。本当に親子で一緒にいるような気がして。だからあのシーンは本当に楽しかったわ。でも、撮影で実際に一緒だったのは2日間しかなかったの。父親はラブグッド宅のシーンにも登場するんだけど、ルーナは誘拐されている設定だから、一緒のシーンにはならなくて。でも、結婚式のシーンは印象に残るシーンになっていると思うわ。ちょっとしたダンスシーンもあって面白いわよ」

――リスの役柄について少し教えてください

「重要なキャラクターなのよ。原作の半ば辺りで、ハリーに死の秘宝のありかを告げるのが彼なの。結婚式で、彼がマント、円の模様、杖の3つを意味するシンボルを身に付けていて、それを見たハリーたちがラブグッド家を訪ねるわけ。ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、指名手配中の身なんだけど、死の秘宝について知るために彼に会いに行くの。秘宝は、J.K.ローリングの『吟遊詩人ビードルの物語』に書かれているように、ヴォルデモートが不死を手に入れるために探し求めている鍵のような位置付け。蘇りの石を手にいれれば死を超越することができて、透明マントを身につければ姿を消すことができて、ニワトコの杖は最強といわれるものなの。ゼノフィリアスはハリーたちを裏切ることになるから、ちょっと嫌われるかもしれないわね。でも、ルーナの父親だから仕方がないわ。誘拐された娘を取り戻したい一心からの行動なんだから。彼は“ザ・クイブラー”の編集長としてハリーをサポートしてきたから娘を誘拐されてしまうの。居場所はわからないまま。そうしたら、自宅にハリーたちがやって来たから、死喰い人たちに密告して、彼らが到着するまでハリーたちを家に引き留めておこうとするのよね。ハリーを差し出せばお金がもらえることになっていたから、ご褒美としてルーナを返してもらえると思って。実際に死喰い人たちがやって来た後は、ものすごいことになるのよ。リスはそんなキャラクターを演じているの。父親だから結婚式にも娘と一緒に招待されていて。他に一緒のシーンがないのが残念だわ。結局、ハリーたちはルーナを見つけるの。どこまでしゃべっていいのかわからないけど(笑)。でも、原作を読めばわかるから」

インタビューPART2に続く
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