飛鳥凛ら女優陣と中田秀夫監督が、濃厚シーンの舞台裏を赤裸々トーク!
大石圭の同名小説を映画化したエロティシズムあふれるサスペンスホラー『殺人鬼を飼う女』(4月12日公開)の完成披露試写会が、3月28日に神楽座で開催。主演の飛鳥凛、大島正華、松山愛里、中谷仁美、中田秀夫監督が舞台挨拶に登壇し、濃厚なラブシーンの舞台裏などについて語った。
『殺人鬼を飼う女』は、KADOKAWAとハピネットの共同製作で、タブーとされる題材をテーマに、エッジの立った作品を発信していく「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第1弾として公開される。幼少期に義理の父から受けたすさまじい虐待が原因で解離性同一性障害を患うキョウコ役を飛鳥が、キョウコの異なる人格を本日登壇した3人の女優陣が演じた。
日活ロマンポルノ45周年を記念した「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1つ『ホワイトリリー』(15)でも飛鳥とタッグを組んだ中田監督が、今回は大人数でのラブシーンに挑んだ。日活出身の中田監督は「ロマンポルノの撮影で、3人まではあったのですが、4人は初めてで。けっこう難しいんです。男性1女性3で、そこをいかにドギツさもありながら美しさを保てるかと。そこはかなりハイテンションでした」。
撮影では、あらかじめビデオコンテも用意されたそうで、飛鳥は「『ホワイトリリー』の時もそうでしたが、いかんせん、今回は人数が多かったので、撮影現場はどうなるんだろう?と思いました」と言うと、松山も「イメージできなかったよね」とうなずいた。
大島は飛鳥と演じた濡れ場について「レズビアン役は初めてでしたが、女子も行けるんじゃないと(笑)。自然にできたのは、飛鳥さんの力なのかなと」と手応えを述べると、松山は「2人の空気感がすごかった。本当にそうなんじゃないかと思ってしまうくらい」と感心したそうだ。
飛鳥も「女の子のほうがいいなあと。わかりあえるし、すごく楽で、腹を割って話せたから、変な気を遣わずに集中できました」と笑顔を見せた。
最後に、本日28歳の誕生日を迎えた飛鳥に、サプライズで中田監督から劇中に登場するオジリナルワインがプレゼントされた。飛鳥は感激し「泣きそう」と言いながら、フォトセッション後に感涙した。
取材・文/山崎 伸子