「怖そうに見えて意外と気弱」THE RAMPAGE・藤原樹、映画出演で強まったチームの絆
「伝説の王子」の座を巡り、個性豊かなイケメン王子たちが壮絶なバトルを繰り広げる映画『PRINCE OF LEGEND』(公開中)。バリエーション豊かな魅力的な王子たちが画面いっぱいにひしめくなかでも年下組となる「Team ネクスト」のゴールドこと日浦海司を演じたのが、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー藤原樹。「僕自身あんなにハイテンションな人間じゃない」と語る藤原に、本作の魅力や今後の活動への想いを聞いた。
「Team ネクスト」の光輝を近くから見守り支え合う仲間であり、怖そうに見えて意外と気弱な海司。周囲を和ませる愛すべきキャラクターを、映画初出演となる藤原がコミカルかつ自然体で演じている。
「怖そうに見えて意外と気弱なキャラは、すごく似ているなと思います」
藤原演じる海司が属する「Team ネクスト」の3人は、いま人気急上昇中のグループTHE RAMPAGEのメンバーだ。本作への出演にあたっては、オーディションを受けたのだという。「出演できると知って、素直に嬉しかったですね。自分は舞台を経験したことがあるんですが、その次は映像をやりたいと思っていたのですごく嬉しかった」と回想する。
そんななかでも、やはり最初に脚本を読んだ時は少し困惑しようで「どれだけ出てくるんだろうっていうくらい次々にキャラが濃い王子が出てきて、最初はどういうドラマになるのか想像しにくかった」と吐露。しかし演じた海司とはリンクしている部分もあったようで「僕のキャラは、ちょっと怖そうに見えて意外と気弱なんですけど、そこはすごく似ているなと思います。自分もいつもあまり話さないので怖そうに見られるんですけど、そんなことないよーっていう(笑)」と茶目っ気たっぷりに話す。さらには、「あんなハイテンションじゃないですね(笑)。いきなり『ウェーイ!』って言うようなタイプの人間じゃないので、無理やりやっていました」と告白すると、すかさず同じチームの吉野が「クールぶってますよ(笑)!」とツッコミ。仲の良さをのぞかせた。
「僕らの普段通りの空気感や雰囲気を出せるようにしました」
ドラマから続く「Team ネクスト」のスタイリッシュなダンスシーンも人気の一つだが、「3人での屋上のダンスシーンは、MV撮影かっていうくらい何回も踊って撮影したんです。しかも僕たちがブーツだったので、めちゃくちゃ踊りづらい部分もあったんですけど、いつも僕らは光輝の後ろにいるので、そこだけはパフォーマーとして食ってやろうという気持ちでやらせていただきました!」とパフォーマーとしての意地を見せつける。劇中でもチーム内での仲の良さをのぞかせるが「THE RAMPAGEで普段から一緒に活動していたので、その空気感や雰囲気をこのネクストの3人でも出せればいいなという思いで、意識してというか、普段通りの僕らを出せるようにしました」と語る通り、普段からのお互いへの信頼の厚さが劇中でもにじみでているようだ。
映画で大きな見どころとなる「伝説の王子選手権」でのエピソードを聞くと、「僕が印象に残っているのは3人4脚のシーン。あれは本当に1回しかやっていなくて、リアルに各チームでタイムを計って競争したんです。なので、やる前に3人でもすごく練習して『1位獲ろうぜ!』って臨んだんですけど、本番ものすごくタイムが遅くて(笑)。足バラバラでコケそうになりながら、無理やりゴールしたのが印象深いですね」と回想。楽しそうな撮影現場が目に浮かぶが「ちょうど最終日の前の夜に、王子全員で集まって近くの居酒屋にも行った」のだそうで、結束の強さがうかがえる。
「パフォーマンスをした時に、表現力が成長できていたらいい」
グループでは“静寂の貴公子”というキャッチフレーズがつく藤原だが、ヒロインの果音のようなツンデレな女性については「あれだけツンツンされると、ちょっと心折れちゃうタイプかも…(笑)」と苦笑い。好きな女性のタイプについては「女の子らしい子が好き。話しかけてきてくれたり話しやすい感じだけど、しっかり芯はあって自分を持っている子が好きですね。クールに見えて意外と可愛いところがあるのもいいです(笑)」と素顔をのぞかせる。
EXILE TRIBE内でのグループ間の共演も大きな話題となっている本作だが、自身の目指している存在については「LDHですと岩田さんなども幅広く色んなジャンルの活動をされているので、僕もそうなれるように頑張っていきたい」と今後に目を輝かせる。グループ活動と俳優の仕事は、基礎は一緒だと感じるそうで、「気持ちを伝えるという部分では、すごく通じるものがある。僕らはダンサーなので、歌詞の意味などを身体だけで表現して伝えなきゃいけない。そういった部分ではパフォーマンスもお芝居も、どちらにも繋がりますし、パフォーマンスをした時に表現力が成長できていたらいいですよね」と、パフォーマンスへの強い想いを垣間見せた。
取材・文/富塚 沙羅
「PRINCE OF LEGEND」大特集で、華麗なる王子たちがW表紙を飾っています。