『海獣の子供』から待望の予告編解禁!久石譲「映画音楽としてかなりチャレンジをした」

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『海獣の子供』から待望の予告編解禁!久石譲「映画音楽としてかなりチャレンジをした」

漫画家・五十嵐大介の同名コミックを、映画『鉄コン筋クリート』(06)で第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したSTUDIO4℃が映画化した『海獣の子供』が6月7日(金)より公開となる。芦田愛菜ら豪華キャストの声優出演が話題となっている本作の予告映像がついに解禁され、音楽を担当した巨匠・久石譲によるコメントも到着した。

五十嵐にとって初の長編コミックとなった「海獣の子供」は、自然世界への畏敬を下地に“14歳の少女”と“ジュゴンに育てられた2人の兄弟”とのひと夏の出逢いを、圧倒的な画力とミステリアスなストーリー展開によってエンタテインメントへと昇華させた名作。

このたび解禁された予告篇では、冒頭の迫力あるザトウクジラに驚かされ、「海で起きるほとんどの事は、誰にも気づかれない」というコピーにも目が止まる。地球の71%をも占める海について、人間が目にすることが出来る、知ることが出来る事象は、一体どのくらいあるのか。映画『海獣の子供』は何を見せてくれるのか、期待が高まる導入になっている。

そこから、主人公・琉花の夏休みのはじまりへ。琉花とジュゴンに育てられた少年“海”と“空”との出会いや、彼女が幼い頃に体験した不思議な思い出のシーンも描かれている。前半は浜辺の静けさを、後半は海の荒々しさを表現したかのような久石譲の音楽に乗せ、3人の出逢いをキッカケに始まる海洋冒険ミステリーの一端が垣間見える。

久石譲は、本作の音楽について「全編を通してミニマル・ミュージックのスタイルを貫いたので、映画音楽としてはかなりチャレンジをした」と、制作にあたって、これまでにない音楽的チャレンジをしたことを明かした。また、この映画の面白さを「ストーリーとして予測出来ないところにある」と分析。「宇宙の記憶の息遣い、生命の躍動感など、観る人のイマジネーションを駆り立てる作品です。音楽と映像によって観る人の感覚が開放されて楽しめることを期待します」

原作が持つ“海の独特の感覚”を、スクリーンから溢れだすほどの“映像”と“音楽”に詰め込み表現した『海獣の子供』。予告映像の完成度と意味深長な展開に、より一層公開が待ちきれない。

文/編集部

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