「東映まんがまつり」は、アニメだけでなく人気アイドル映画やあの巨匠の初監督作も上映していた!?
「東映まんがまつり」…この名を聞いて、思わず“懐かしい”と唸ってしまった昭和世代の人も少なくないだろう。その『東映まんがまつり』が29年ぶりに復活し、4月26日(土)から4作品が上映される。平成世代にとっては“?”という人がほとんどだろうが、かつてのちびっ子たちを熱狂させた「東映まんがまつり」とは、どんなものだったのだろうか。
スタートは1967年の夏
「東映まんがまつり」が始まったのは、1967年の夏。以来、「東映こどもまつり」「東映まんがパレード」「東映ちびっ子まつり」と名称変更し、1969年以降は「東映まんがまつり」の名称で20年近く続けていたが、1990年にアニメ作品だけを上映する「東映アニメまつり」に再び名称変更。同年にさらに「東映アニメフェア」に名称変更し、2002年まで続いた。
アニメや特撮作品など5~6本を1つのプログラムとして上映した「東映まんがまつり」は、TVの人気キャラクターたちが一堂に会するオールスター性に加え、来場者プレゼントとして紙帽子がプレゼントされるなど、“まんがまつり”の名称に偽りなしという感じで、ちびっ子たちを中心に絶大な人気を誇った。
まんがまつりだけど、実写作品も上映!
名称こそ「まんがまつり」ではあるが、スーパー戦隊シリーズの第1弾「秘密戦隊ゴレンジャー」に「仮面ライダーV3」「ウルトラセブン」といったヒーローものから、スポ根ドラマ「柔道一直線」、当時人気だったアイドル、フィンガー5の主演作など実写作品も多数上映されていて、バラエティに富んだラインナップも魅力の1つだった。
また、『マジンガーZ対デビルマン』や『グレートマジンガー対ゲッターロボ』などTVでは決して見られない人気キャラクター同士の共演が実現したり、68年夏に上映された高畑勲の初監督作『太陽の王子 ホルスの大冒険』など、日本のアニメ史に名を残す名作をたくさん輩出しているという点でも興味深い。
今回上映されるのは「おしりたんてい」など4本
今回、29年ぶりの復活となる『東映まんがまつり』も人気アニメ4本を豪華ラインナップ。NHK Eテレで放送中の「おしりたんてい」、テレビ東京系で3月まで放送されていた「爆釣バーハンター」、人気ブログが原作の「うちの3姉妹」、ダンボール工作が動き出す「りさいくるずー」という、復活にふさわしいユニークな作品ばかり。
なお、かつて上映された作品たちもDVD化されているので、ぜひあわせてチェックしてみてほしい。
文/トライワークス
DVD発売中 4,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1969年春』
DVD発売中 4,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1970年夏』
DVD発売中 4,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1973年夏』
DVD発売中 2,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1974年夏』
DVD発売中 2,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1975年春』
DVD発売中 2,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1976年春』
DVD発売中 2,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1984年夏』
DVD発売中 4,800円+税
■『復刻!東映まんがまつり 1985年春』
DVD発売中 4,800円+税
※発売元はすべて東映ビデオ