浅田美代子の代表作になってほしいと樹木希林が企画!映画『エリカ38』が沖縄でジャパンプレミア

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浅田美代子の代表作になってほしいと樹木希林が企画!映画『エリカ38』が沖縄でジャパンプレミア

「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」3日目の4月20日、沖縄県北谷町のミハマ7プレックスにて、特別招待作品『エリカ38』(6月7日公開)のジャパンプレミアが行われ、45年ぶりの映画主演となる浅田美代子を始め、山崎静代(南海キャンディーズ)、そして日比遊一監督、製作総指揮を務める奥山和由による舞台挨拶が行われた。

本作は、昨年他界した樹木希林の企画として製作された作品で、実在の事件をモチーフに、60歳を過ぎても38歳と偽っては色香で男たちを騙し、最後は異国の地で逮捕された女性の姿を描いた作品だ。樹木は浅田の代表作になってほしいという思いから今作を企画し、自らもエリカ(浅田美代子)の母親役で出演している。

渡部聡子(エリカ)役を演じる浅田は「希林さんが実際の事件のニュースを見て、『みよちゃん、こういう役やればいいよ』と言っていた。そしたらある日『全部決めて来たから、大変だけどがんばるのよ』と水面下で動いていてくれて。とてもうれしかった」と、映画製作のきっかけを話した。

聡子の豪邸でお手伝いとして雇われる小島マリを演じた山崎は「憧れの希林さんと共演できたことがうれしかった。浅田さんとはバラエティでいつも一緒だったので、芸人の姉さん的に思っていたけど、共演してみて、やっぱりステキな女優さんだなーと思いました」とコメントし「特に男を虜にするシーンは、女として見習いたいと思った」と浅田を照れさせていた。

日比監督は「希林さんに監督をお願いされた時、『予算は少ないけど、私不動産が趣味でいくつかあるから、1軒くらい売ってもかまわない。それくらいの覚悟でやっている。ぜひみんなで海外の映画祭に行けるような、そんな作品を作りましょう』と話されていたのが印象的でした」とコメント。

プロデューサーの奥山も「希林さんは、『プロデューサーの奥山と、高倉健のドキュメントを撮った日比、そして女優の端くれ浅田の3人が力を合わせて映画を撮ったら、いい作品になると決まっている』と言っていた。今日、この作品をご覧になって、希林さんの言葉通りになっているか、観客のみなさんに感想を伺えたらと思います」と話し、「ビルの最上階のバーで、夕陽をバックに『あなたがやるしかないのよ!』と説得されたときには、まるでスターウォーズのヨーダに言われているみたいだった」と、会場の笑いを誘った。

最後に浅田は「現実のモデルはいますが、ノンフィクションで内容も変えています。でも、あの事件を皆さんが見たときに『あー、「エリカ38」の事件だ』と思ってくれたら大成功だと思います。映画の最後は“またこの女やるぞ”という感じで終わっているので、そこをぜひ見て頂きたい」と自信をのぞかせた。

文/編集部

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