不幸のどん底に墜ちた香取慎吾の行きつく先は…『凪待ち』予告編が到着
香取慎吾と、『孤狼の血』(18)や『麻雀放浪記2020』(公開中)など数々の話題作を手掛ける白石和彌監督が初タッグを組んだ6月公開の映画『凪待ち』から、このたび予告編が到着した。
本作は、人生のどん底まで墜ちた男の再出発を描くヒューマンサスペンス。ギャンブル狂の木野本郁男は、恋人の亜弓とその継子の美波とともに故郷である石巻に戻る決心をする。亜弓は美容院を開業、郁男は印刷会社で働きだすなど新しい暮らしが始まるが、ある日、美波は亜弓と衝突し家を飛び出してしまう。美波を探し出すため車に乗り込む郁男と亜弓だったが、郁男は車中で自分を厳しく非難する亜弓に業を煮やし、1人で探しに行くよう車から降ろしてしまう。だが、その夜遅くに亜弓は何者かに殺害されてしまう…。追い打ちをかけるかのように、郁男は社員をトラブルに巻き込んだという濡れぎぬをかけられ解雇される。恋人と仕事を失った郁夫は、自暴自棄になっていくが…。
香取は人生を立て直そうとするも、不幸が重なり行き場のない状況に陥ってしまう郁男を好演。また、恋人の亜弓役を西田尚美が演じており、「現場に西田さんがいるととても安心した」と香取が語るように西田は姉さん女房としての役どころを見事に表現している。さらに、恋人の娘である美波役に人気急上昇中の恒松祐里、末期がんを患う亜弓の父親の勝美役には吉澤健、亜弓の元夫である村上役を白石監督の作品ではおなじみの音尾琢真、そして勝美の面倒を見る小野寺役として、方言を自在に操りあまりのリアルな演技に香取が驚いたというリリー・フランキーが参加。あわせて本作は『雪に願うこと』(05)、『クライマーズ・ハイ』(08)などの加藤正人がオリジナル脚本を執筆をするなど、実力派の俳優、スタッフ陣が集結した。
到着した予告編では、主人公の “悲しみ”と“狂気”を見事に表現する香取に、思わず「こんな香取慎吾、見た事ない」とこぼしてしまうような、目を離すことのできない予告編となっている。
いままでのイメージとは全く違うキャラクターを演じる香取が満を持して挑む本作。新境地といえる、迫真の演技をぜひ劇場でご覧いただきたい。
文/編集部