原恵一が抜擢!『攻殻機動隊』に影響を受けたロシア人イラストレーターって?<画像21点>

映画ニュース

原恵一が抜擢!『攻殻機動隊』に影響を受けたロシア人イラストレーターって?<画像21点>

「映画クレヨンしんちゃん」シリーズや『カラフル』(10)、『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』(15)などで知られる原恵一監督の最新作『バースデー・ワンダーランド』(公開中)。本作でキャラクターデザインを務めているのが、ロシア出身の新進気鋭のイラストレーター、イリヤ・クブシノブだ。日本のアニメや漫画に影響を受けてきたというイリヤの活躍やイラストを、彼の画集や本作の設定資料集と共に紹介したい。

内気な性格の少女・アカネと、大錬金術師ヒポクラテスの弟子で小人のピポ
内気な性格の少女・アカネと、大錬金術師ヒポクラテスの弟子で小人のピポ[c]柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

11歳から17歳までモスクワのアート学院でデッサンや建築について学んでいたイリヤ。一方で、幼少期に触れた『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(95)に強烈なインスピレーションを感じ、ほかにも「AKIRA」や「BLAME!」といった漫画、「ペルソナ」シリーズなどのゲームに感銘を受けるなど、どっぷりと日本のカルチャーにのめり込んできたという。

大人っぽい表情の女性に目を奪われるイリヤ・クブシノブのイラスト(「MOMENTARY」)
大人っぽい表情の女性に目を奪われるイリヤ・クブシノブのイラスト(「MOMENTARY」)

ロシアのゲーム会社に勤務した後、2014年にイリヤは母国を離れ日本へと渡ってきた。現在はフリーランスとして活動し、主に女性がモチーフのイラストを手掛けている。彼の絵のタッチは繊細でリアルなものから、日本のアニメや漫画に通じるデフォルメされたポップなデザインなど様々で、背景が描かれたストーリー性にあふれた作品もあり、どこかせつなさを感じさせる。また、自身のInstagramに頻繁にイラストを投稿するなど、SNSでも精力的に作品を公開しており、そのフォロワー数は160万人を超える人気ぶりだ。

冬の町や体育館を背景に少女を描く(「MOMENTARY」)
冬の町や体育館を背景に少女を描く(「MOMENTARY」)
■イリヤ・クブシノブ画集「MOMENTARY」
価格:1,980円+税
著:イリヤ・クブシノブ
発行元:PIE International

■『バースデー・ワンダーランド』公式設定資料集
価格:2,400円+税
発行元:PIE International

関連作品