松坂桃李が後輩の杉野遥亮にプレッシャー!?時代劇初主演『居眠り磐音』がついに完成!
“平成で最も売れた時代小説シリーズ”として知られる佐伯泰英原作の「居眠り磐音」シリーズを、日本を代表する豪華俳優陣で映画化した『居眠り磐音』(5月17日公開)の完成披露試写会が6日、東京・丸の内ピカデリーにて開催。主演を務めた松坂桃李を筆頭に、木村文乃、芳根京子、杉野遥亮、南沙良、石丸謙二郎、西村まさ彦、中村梅雀、柄本明、本木克英監督が舞台挨拶に登壇した。
本作は、優しく穏やかな剣の達人・坂崎磐音を中心に、江戸の下町に暮らす人々の心温まる交流や胸を締め付ける男女の恋模様を描いた時代劇エンタテインメント。ある哀しい事件によって故郷を離れ、浪人となった磐音は江戸で長屋暮らしを始める。昼はうなぎ屋で働き、夜は両替屋・今津屋の用心棒として働いていた磐音だったが、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれることに…。
本格時代劇に初主演となった松坂は「皆さんの応援と支えのおかげで完成披露を迎えることができました」と、会場いっぱいに集まった観客に向けて笑顔で感謝を伝えると「磐音は壮絶な過去の運命を背負わなければいけない。その運命とともに向き合い、その気持ちを大事にしながら撮影を駆け抜けていきました」と述懐。そんな松坂の演技について、劇中で磐音に想いを寄せるおこんを演じた木村は「松坂さんなのか磐音なのか、と思ってしまうぐらいピッタリでした」とそのハマりぶりを絶賛。
松坂と木村はこれまで映画やドラマで共演を重ね、本作が5度目の共演となる。「今まで見たどの背中よりも、とても背負っているものが大きく見えたので、これは私が太陽として隣で頑張らねばと思ったんですけど、結局は松坂さんのお人柄の良さに救われていたような感じでした」と振り返る木村に、松坂は「とんでもない…左様でございますか」とにんまり。さらにもう1人のヒロインである奈緒を演じた芳根からも「“磐音さま”ってイメージがブレない、心が暖かい方だなと感謝しています」と告げられると、「何を言っていいのかわかんないですね」とはにかんだ表情を浮かべた。
そんな中で登壇者たちは、ついに始まった新元号“令和”の抱負を掛け軸に書いて発表することに。松坂は「豊かに」と掲げながら「本当は“健康第一”って書こうとしたんですけど、マネージャーさんに止められて他のを書けって言われました」と明かし「令和の時代も、仕事も生活も豊かに、周りも含めて豊かになれるようにやっていきたいという想いです」とコメント。
そして、具体的に豊かにしたいことを訊かれると「事務所がもっと豊かになればいいなと思います。人数少ないので、後輩も含めて頑張っていただいて…」と、同じ事務所の後輩である杉野の方をちらり。先輩からプレッシャーをかけられた杉野は「無言の圧を感じています…」と苦笑いを浮かべ、会場の笑いを誘っていた。
取材・文/久保田 和馬