筒井真理子が問いかける絶望と希望とは?市川実日子、池松壮亮共演『よこがお』予告到着
『淵に立つ』(16)で、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、国内外から注目を集める深田晃司監督の最新作『よこがお』が7月26日(金)から公開。このたび、予告映像が到着した。
深田監督のオリジナル脚本で臨む本作は、ある事件をきっかけに身に覚えのないことで不利な状況に陥り、無実の加害者へと転落した女性を主人公に、誰にでも起こりうるかもしれない人生の不条理に、人はどう立ち向かうかを描く。
本作の主役は、深田監督が“演技者としての天才的なセンスを持つ”と絶賛する筒井真理子。筒井は市子とリサという異なる横顔をもつヒロインを演じる。さらに、市川実日子、池松壮亮、吹越満、須藤蓮、小川未祐といった演技派俳優陣が脇を固め、本作を盛り上げる。
到着した予告映像では、「前にも、どこかでお会いした気が…」と話しかける池松演じる美容師に、「いえ、初めてです」と返す市子。柔らかな受け答えとは裏腹に、なにか事情がありそうな表情が映し出され、彼女の過去が回想される。かつて、市川演じる基子の家の優秀な訪問看護師であった市子がなぜ無実の加害者に問われることになったのか。市子とその周りの人々との関係が、崩れ落ちていく様子を描きながら、主人公の葛藤と絶望に迫る。
本作の着想を「以前『淵に立つ』で取材をうけている時の筒井さんの横顔がすごく美しく、それが本作の企画の思いへつながった」と語る深田監督。市子のよこがおは観客になにを問いかけるのか、その答えをぜひ劇場で確かめてほしい。
文/編集部
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