豪速球がきっと来る…貞子が4度目の始球式に登板!華麗な“呪い球”の球速は…?
「日本で最も有名な怨霊」として98年のシリーズ1作目以来、時代の変化とともに恐怖の形を変えながら、日本のホラー映画界を牽引してきた貞子。その最新作となる『貞子』が5月24日(金)から公開されるのに先がけて12日、札幌ドームにてファーストピッチイベントが開催。日本ハムファイターズ対西武ライオンズの1戦を前に、貞子がマウンド上に姿を現した。
集まった3万人もの観客がFIGHTERS GIRLによる華やかなダンスを見ていると、突如BGMの音声が乱れ耳障りなノイズ音が響き渡る。そしてバックスクリーンの大型ビジョンに映し出された不気味な井戸…。場内が騒然とするなか、マウンドに向けてまっすぐ歩いてくる貞子の姿が登場。悲鳴とも歓声ともつかない声が札幌ドーム中を包み込んだ。
これまでに3度始球式に登板し、ピッチングを披露してきた貞子。勢い余って霊力を使い果たしマウンドに倒れ込んでしまった2012年。“小貞子”たちを憑けるも倒れ込んでしまい担架で搬送されてしまった2013年。そして前回2016年には、時速96キロの魔球を繰り出すも打席に立ったライバルの伽倻子からクリーンヒットを打たれて完敗。
そのリベンジに闘志を燃やす貞子は圧倒的な集中力でグローブを構え、そして大きく振りかぶる。見事なフォームから解き放たれた渾身の“呪い球”は、まっすぐとキャッチャーミットに届けられ、その球速は前回を超える98キロを記録。観客席からはどよめきと共に「ナイスピッチング!」と華麗な投球を讃える声援と歓声が巻き起こった。
堂々と退場していった貞子はその後囲み取材に応じ、呪念を読み取ることができるスタッフを介して「100点満点です!進化した呪いを皆さんに感じていただけたと思います」と満足そうにコメント。さらに「3年ぶりの投球でシリーズも20年目の節目ということで非常に緊張しましたが、先発のバーベイト投手につなげられるように神聖な気持ちで臨みました。最高の投球ができたと思います!」とはにかみながら語っていた。
文/久保田 和馬