『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツは注目度No.1の美少女!
今夏行われた第3回したまちコメディ映画祭の前夜祭「映画秘宝まつり」のジャパンプレミアで上映され、いよいよ12月18日(土)に本公開を迎える『キック・アス』。全米で公開されるや、たちまち評判となり興収でもNo.1に輝いた作品だ。アメコミ大好きなニコラス・ケイジがビッグ・ダディを演じるのも話題なら、ブラッド・ピットがプロデューサーを務めたことでも注目を集めている。そんななか、ヒット・ガール役で素晴らしい演技を見せてくれた13歳の美少女、クロエ・グレース・モレッツにインタビューした。
――ニコラス・ケイジとの共演について聞かせてください
「彼は本当に素晴らしい役者よ。思い出のシーンはたくさんあるんだけど、いつも笑いを堪えなければいけなかったわ。なぜって、脚本にはちゃんとセリフとかがあってその通りに演じるのが普通なんだけど、彼は常にアドリブを入れてくるの。それが本当に面白くて、ちょっと誰も想像がつかないようなことをしてしまうの」
――じゃあ、ニコラスにつられてアドリブで撮ったシーンもあるのですか?
「もちろん、ちょっとやってみたわ。でも、私はまだまだ慣れていないからうまくいかなかったけど、幾つかは劇中で見られるのよ。たとえばアクションシーンの中とかでね」
――先程、思い出のシーンはたくさんあると仰いましたが、一番印象に残ったシーンはどこですか?
「やっぱり最後のビッグ・ダディとのシーンね。これ、言っちゃうとネタバレになっちゃうのかな。そこはうまく書いておいてね(笑)。このシーンの撮影は感情が高ぶって大変だったの。見ているスタッフもハラハラしていたと思うわ。ニコラスのエモーショナルな演技に巻き込まれてしまったという感じよ。本当に彼の演技力には脱帽よ。だから私はこのシーンは一番好き」
――本作はアクションシーンが満載ですが、全て実際に演じたのですか?
「危険なシーンはスタントの方がやってくれたけど、できるだけ自分で演じるように頑張ったの。ワイヤーアクションとか、とても楽しかったけど、全部難しかったわ。小さい頃からバレエと体操をやってきたから、それが生きたかな。この作品に入る前にサーカスのチームでトレーニングしたり、マーシャルアーツの訓練もしたしね。廊下のシーンで飛んだり跳ねたり、空中で銃を格好良く取ったりするシーンがお勧めよ」
――では女優になろうと思ったきっかけは何だったのですか?
「兄がいて、お芝居をしていたの。家でセリフの練習をしていたのを耳で聞いて覚えて、真似たりしていたのね。そうしたら兄が『おまえうまいな!』と言ってくれて。それで演劇って楽しいなあと思ったのが最初かな。6歳ぐらいの時に私もやってみたいと思うようになったけど、母には『兄だけでも大変なのに、あなたには無理よ』と言われて。でも兄が『やらせてあげなよ』と説得してくれたの。それで今の私がいるのよ」
――記者会見でナタリー・ポートマンが好きと言っていましたね。どんなところが好きですか?
「ナタリーは女優として一流なのはもちろんだけど、勉強も頑張っている。大学にちゃんと入って、学んで、知識を身につけている。私も同じように大学に行きたいし、勉強をしたいと思っているの。そうやって少しでもナタリーに追いついて、共演できたら良いなあって思っているわ」
――ナタリー・ポートマンを越えるような女優になれると良いですね。最後にナタリー以外で共演したい女優と男優を聞かせてください
「有り難う!そうなれると良いなあ。共演したい女優はメリル・ストリープ、ウィノナ・ライダ、ケイト・ブランシェット。男優ならブラッド・ピット、ジェームズ・マカヴォイ、ロバート・ダウニー・Jr.よ」
『キック・アス』撮影当時はまだ11歳だったというクロエ。しかも本作はR指定(日本ではR15+)だったため、出演者でありながら本作を見ることができなかったという。アクション映画をやりたくてたまらなかった彼女の希望どおり、ヒット・ガールという大役を手にしたわけだが、彼女が女優として伸びていくのはまさにこれからだろう。その証拠に本作以降、未確定のものも含めると10本近い映画が待機しているうえに、ハリウッドの大物俳優たちとの共演が待っているのだ。中でも『Let Me In』(日本でも今年公開されたスウェーデン映画『ぼくのエリ』のハリウッドリメイク版)では主演のアビー役を演じ、2012年には続編となる『Kick-Ass 2: Balls to the Wall』が予定されている。これからの注目度で言えばNo.1クラスのクロエ・グレース・モレッツ。ますます目が離せない美少女だ。【Movie Walker】