ヒュー・グラント、『英国王のスピーチ』主演を断って大後悔

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ヒュー・グラント、『英国王のスピーチ』主演を断って大後悔

ゴールデン・グローブ賞で最多7部門にノミネートされた英国映画『英国王のスピーチ』(2011年2月26日公開)の成功に、ヒュー・グラントが地団太を踏んで悔しがっていると英紙デイリー・テレグラフが伝えている。

同作の主人公である英国王ジョージ6世役は、当初コリン・ファースではなくヒューにオファーされていたそうで、出演を断ったことを今になって大後悔しているというのだ。一方、コリンはこの役で既に英国インディペンデント映画賞やロサンゼルス映画批評家協会賞で主演男優賞を獲得しており、来年のオスカー最有力視候補と言われている。

「ヒューは地団太を踏んでいる。今になって、吃音症を克服するために苦労する国王の役は自分にとって素晴らしい役になっただろうと気づいた。特に、観客は『フォー・ウェディング』(94)で彼が演じたどもり気味の青年を思い出しただろうってね」と関係者は語っているとデイリー・テレグラフ紙が伝えている。

『フォー・ウェディング』はヒューの出世作で、吃音癖のある内気な青年の役は彼の最高のはまり役だったと言う人が今でも少なくない。英国史上、最も内気な国王と呼ばれたジョージ6世の伝記映画『英国王のスピーチ』は、ロマコメ俳優としては既に精彩を失ったヒューの起死回生の一本になったであろう作品だ。アカデミー賞が近づくにつれ、ヒューの後悔はさらに深まることだろう。【UK在住/ブレイディみかこ】

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