香取慎吾、影ある男で色気放出!「リリーさんや音尾さんのように」と白石組の“常連俳優”を熱望
白石和彌監督が香取慎吾を主演に迎えた映画『凪待ち』(6月28日公開)の完成披露試写会が6月5日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、香取、白石監督をはじめ、恒松祐里、西田尚美、音尾琢真、リリー・フランキーが登壇。「毎日誰かにボコボコにされていた」と過酷な役となったことを明かした香取が、「これ以上(過酷)でも、どんな役でも。リリーさんや音尾さんのように『白石組を観たら僕がいる』くらいに、自分も参加できたらうれしい」と白石組の“常連俳優”になることを熱望。白石監督も「ありがとうございます!うれしい!」と相思相愛の想いを語った。
本作は『孤狼の血』(18)、『麻雀放浪記2020』(19)など次々と話題作を手掛ける白石監督と香取が初のタッグで挑み、『クライマーズ・ハイ』(08)の加藤正人が脚本を手がけたオリジナル作品。宮城県石巻市を舞台に、人生どん底まで落ちきった男の姿を描くヒューマンサスペンスで、香取が次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく男、郁男役を演じた。
「新しい道を歩み始めて1年以上が経つんですが、初めてのひとりの映画。すごくプレッシャーや緊張、ちょっと気負いすぎている部分もあって」と告白した香取。「いざ撮影が始まって、完成した映画を観た時に“自分の映画”という思いだけではまったくなく、“白石監督の映画『凪待ち』”として本当にすばらしい映画になっていて、そこに参加できた。白石監督というステキな監督と出会えた」と喜びを噛み締めていた。
「いままでは正義感にあふれていたり、困っている人がいたら走り寄って問題を解決する役が多かった」という香取にとっては、今回の「どうしようもない男、ろくでなしの男」は新境地。リリーは「いままで慎吾ちゃんが演じてきたのは、プラスのエネルギーを持っている役。マイナスのエネルギーを持っている人を演じた慎吾ちゃんの色気は、強烈」と“影ある色気”を大絶賛で、香取演じる郁男の恋人を演じた西田も「香取さんがとてもステキで。大スターなのに、現場ではやさぐれた感じの郁男になっていて、香取さんじゃないみたいだった。石巻の町で、椅子に座って風に吹かれている香取さんがとても好きでした」と明かし、会場からも「フー!」という歓声が。香取は「うれしい。西田さんが郁男を温かく迎え入れてくれた。大好き」と目尻を下げていた。
またこの日は、本作の完成披露試写会と同時間帯にお笑いコンビ、南海キャンディーズの山里亮太と蒼井優の結婚報告会見が行われていた。記者からこの話題を聞かれると、香取は「ハッピーですよね」とニッコリ。「みんながニュースでハッピーを感じるということは、お似合いなんだと思います」と印象を語っていた。
取材・文/成田 おり枝