生誕200年!ショパンの生涯を描く『ショパン 愛と哀しみの旋律』予告編動画が解禁
2010年に生誕200年を迎えた“ピアノの詩人”フレデリック・ショパン。わずか39年の短い生涯を駆け抜けた彼は、ピアノの可能性と芸術性を飛躍的に高め、現在もピアノ音楽の最高峰と称えられている。祖国ポーランドを離れ、持病の肺病と闘いながらも、情熱的な創作活動を続けたショパン。その彼を支え続けたのは、恋多き女として名を馳せた作家ジョルジュ・サンドとの運命的な愛だった。ポーランドが総力を結集し、ショパンが送った激動の半生と、ジョルジュ・サンドとの世紀のロマンスを完全映画化した『ショパン 愛と哀しみの旋律』(2011年3月5日公開)。全編に流れる豪華アーティストの絢爛たる演奏、ショパンゆかりのワルシャワ、パリ、マヨルカ(マジョルカ)島で現地ロケを敢行した撮影など、ショパン生誕200年を締めくくるにふさわしい作品が満を持しての公開となる。
本作は、帝政ロシアの専制支配下にあった19世紀ポーランド。愛国心を胸に秘めた若き作曲家フレデリック・ショパン(ピョートル・アダムチク)は、ロシアの圧政に蹂躙されていく母国の姿に心を痛めながらも、自由な芸術活動を求めてポーランド出国を決意する。パリでは音楽が認められず失意の底にいたが、当代随一の人気作曲家フランツ・リストの計らいで念願のパリデビューを果たし、たちまちサロン界の寵児となった。名声の階段を昇りつつあった彼は、男装の麗人として知られる稀代の人気作家ジョルジュ・サンド(ダヌタ・ステンカ)と運命的に出会い、彼女の情熱に飲まれるように愛が始まる。彼女の愛のもと、彼も音楽にのめりこむが、ふたりの愛は平穏なままではいられなかった。ピアニストと作家という芸術家のぶつかり合いに加え、サンドの子・長男モーリス(アダム・ヴォロノヴィチ)と長女ソランジュ(ボジェナ・スタフラ)が引き金となる愛の悲劇。9年に及ぶサンドとの日々は、ショパンの運命と音楽そのものにも大きな変化をもたらしていく。
また、最高のショパン映画を目指すべく、演奏にも超一流アーティストが結集した。世界最高のチェリストの一人として称えられ、NHKスペシャル「新シルクロード」の演奏でも知られるヨーヨー・マ。日本を代表するピアニストの一人であり、ショパン解釈にかけては他の追随を許さない若き巨匠・横山幸雄。『戦場のピアニスト』(03)の演奏で世界中の観客に深い感銘を与え、ショパン・コンクール審査員も務めたポーランド音楽界の至宝、ヤーヌシュ・オレイニチャク。通常のコンサートでは不可能な豪華メンバーが夢の競演を実現させ、ショパンの人生を壮大に彩る。
まずは解禁となった予告編動画を見て、来年の公開を楽しみに待ちたい。【Movie Walker】