【ネタバレ注意】キャプテン・アメリカが、2人の“親友”と共に歩んだ軌跡をプレイバック!
それがファルコンこと、サム・ウィルソンだ。彼は、かつてアメリカ軍のパラシュート部隊として戦地で活躍。人工の翼を駆使して空中を自在に飛び回るなど、そのアクロバティックな身のこなしと、高い戦闘スキルを誇る人物だ。スティーブとサムの出会いは、スティーブが蘇った後の事。ある日の早朝、1人黙々と走るサムを、スティーブが「on your left」(左から失礼) と声を掛け、得意げに何度も抜き去ったことがきっかけだった。同じ軍の経験者として意気投合した2人には、もう一つある共通点があった。それは“相棒を亡くしている事”。サムは、相棒であるライリーを戦闘中に失ったことがきっかけで戦う意味を見失い、軍を引退。いまでは退役軍人のカウンセラーとして働いていた。
そんなサムの職場に顔を出したスティーブは、サムに「あんたも軍をやめたいか?」と問われた。スティーブは「さあ、わからない。退役して何をしたらいいのか…」と、兵士として以外の生き方を見出だせないという答え。それに対しサムは「したいことをすればいい」と助言をした。いま思えば、彼に “退役後の人生” と言うもう一つの選択肢を与えたのは、サムだったのかもしれない。
そしてサムは「キャプテン・アメリカの頼みなら」と、彼と共に戦うことを決意し、共に立ち上がることとなる。追われる身となってしまったスティーブとブラック・ウィドウ、サムの3人は、思わぬ人物に遭遇することとなる。宿敵ヒドラの手によって人体実験と洗脳を施され、暗殺者ウィンター・ソルジャーとなったバッキーだった。記憶の欠落により、スティーブの事を認識できずまさに殺戮マシンとなったバッキーに、苦戦しつつもヒドラの思惑を阻止したスティーブはバッキーの存在をつねに気に掛けながら生活をしていく。そしてサムは、アベンジャーズの新たなメンバーとして、ウォーマシン、スカーレット・ウィッチ、ヴィジョンらと共にスティーブの訓練を受けることとなる。
アベンジャーズとして共に任務をこなすようになったスティーブとサムがバッキーと次に再会を果たした時、彼は爆弾テロの犯人として指名手配されていた。トニー・スタークからの「バッキーの身柄を渡せ」と言う要求にも耳を貸さず、激しい戦闘を繰り広げた末、スティーブ達はトニーを裏切る形で、自らが信じる道を突き進む。バッキーの無実は証明されたものの、スティーブとトニーの亀裂は決定的に。スティーブ達は追われる身となり、表舞台から姿を消すこととなった。
その後、まだ洗脳が残っているバッキーは、自らの洗脳を解くカギが見つかるまで眠りにつくことを決意、ブラックパンサーのいるワカンダ王国にかくまわれることに。そして、スティーブはその後約2年もの間、身を潜めながら生活をすることになる。そのスティーブの隣には常にサムの姿があった。
そして、彼らは突如として最悪の敵であるサノスと対峙することに。スティーブやサム、バッキーは共にワカンダで死闘を繰り広げるも、サノスの力の前に敗北を喫してしまう。サノスによって全世界の生命が半分消滅してしまい、その結果スティーブは目の前でバッキーが塵になる姿を目撃。さらにサムも消滅してしまう。奇跡的に生き残ったスティーブは消滅してしまった人々の為、起死回生の一手を探し求めるが、糸口が見つからず5年もの月日がただ過ぎていく。やがてスティーブはカウンセラーの様に、大切な人を失った悲しみを引きずったままの人々を勇気づける活動を始める。まるでかつて、サムが退役軍人のカウンセラーとして働いていたように。