【連載】「尾崎由香のぴゅあっとムービー」7月 今月の映画:『今さら言えない小さな秘密』
映画好きで知られる声優・尾崎由香が、鑑賞した映画や自身のあれこれについて語る「尾崎由香のぴゅあっとムービー」(「月刊シネコンウォーカー」&「月刊イオンエンターテイメントマガジン」連載中)。今月は、「プチ・ニコラ」などで知られるフランスの国民的作家ジャン=ジャック・サンペの原作を映画化した、コミカルで心温まる一作『今さら言えない小さな秘密』(9月公開)を取り上げる。
プロヴァンスの村でいちばんの自転車修理工、ラウルは愛する妻と子どもたちと満ち足りた生活を送っている。しかい、幼いころからある秘密を抱えていた…それは“自転車に乗れない”ということ。ある日、村に有名な写真家がやってきて、自転車に乗った彼を記念撮影しようという話が持ち上がり、大騒動が巻き起こってしまう…。そんな本作を、「実は自転車に乗れない…」という彼女はどのように観たのか?
自転車そのものは好きなんですが…
「今さら言えない小さな秘密」は、自転車に乗れないという秘密を子どものころから誰にも言えないまま成長した自転車屋さんのお話。フランスの街並みやファッションがかわいい映画でしたが、なによりわたしも自転車に乗れなかったので、主人公の境遇に共感しながら観ちゃいました。
幼少期の主人公がこっそり自転車を練習するけど、すぐに転んじゃうシーンとかは、けなげでとっても愛らしいんです。誰かに見られていないか後ろを気にして振り返ったり…こっそり練習した経験がある自分としては、わかるなぁって思いながら観てましたね。
あと、主人公が自転車に乗れないことを隠すために色々な手段でごまかす場面は、おかしくて、くすっと笑えます。わたしも子どものころ、自転車の代わりにキックボードに乗っていて、「なんで自転車に乗らないの?」って聞かれたら「キックボードが好きだから」と答えていたので(笑)。
自転車そのものは好きなんですが、乗るのはいまでも苦手です…。昨年、「LET’S GO JUMP☆」のミュージックビデオで自転車に乗るシーンの撮影をしたんですが、スタッフさんに後ろのほうをおさえてもらいながら何度か挑戦して、一応ちょっと乗れるようにはなったんですよ。でもそれ以来、一度も乗ってない…(苦笑)。
ちなみにわたしの“小さな秘密”は、食わず嫌いをせずになんでも食べることかな。あまり人が食べないような物も、興味本位で注文して食べちゃうんですよ。変わってるなって思われたくないから、話さず秘密にしてました!(笑)。
●尾崎由香プロフィール
1993年生まれ、東京都出身。15年より声優活動を開始し、17年にテレビアニメ「けものフレンズ」のサーバル役に抜擢され注目を集める。18年には「LET’S GO JUMP☆」でソロデビューを果たす。8/7(水)に1stソロアルバム「MIXED」をリリース、9/29(日)にSPACE ODDにて1stワンマンライブを開催する。
7/27(土)「けものフレンズ PARTY」(舞浜アンフィシアター)
8/30(金)「Animelo Summer Live 2019 -STORY-」 けものフレンズ にて出演
Twitter/@ozaki_yuka515 Instagram/ozapure15
取材・文/編集部