『天気の子』公開11日で興行収入40億円突破!新海誠監督が「軽やか」と本田翼の演技に惚れ惚れ
新海誠監督最新作『天気の子』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が7月29日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、新海監督、声優を務めた醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、小栗旬が浴衣姿で登場。公開11日目となったこの日で、観客動員は300万人、興行収入40億円を突破する大ヒットとなっていることが明らかとなり、新海監督が「公開から11日が経ってようやく、この映画がお客様のものになっていくんだなという実感が染み渡ってきました。ツイッターやネットなどでよくエゴサーチをするんですが、皆さんいろいろと感想をつぶやいてくださって。こうやって広がっていけばいいなと思っています」と感無量の面持ちを見せた。
天気の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を選択していく姿を描く本作。東京にやって来た家出少年の帆高が出会った、不思議な力を持った少女、陽菜。2人の美しくもせつない恋物語を、豊かな風景描写と共につづる。大ヒットの報を受け、醍醐は「魂を込めて演じた。一流の方がギュッと集まって、ギュッと作った作品」、森も「新海さんの力はすごいと改めて思いますし、すごくうれしいです」と感激の想いを口にしていた。
この日は、キャスト陣がそれぞれに感じている、“新海監督の意外な魅力”をフリップに書いて明かすことになった。本田はイラスト付きで「軽やか」とコメント。すると新海監督は「翼さんほど軽やかじゃない」とニッコリ。「翼さんは、僕のまったく想像のつかなかった夏美をたくさんくれた。本当に軽やかな人」と夏美役を演じた本田を大絶賛していた。
一方、小栗は「抜群」と新海監督の印象を告白。本作では、新海監督が自身で声を吹き込み、絵コンテを映像にした“ビデオコンテ”を制作しているが、小栗は「“ビデオコンテ”は、監督の声が入っている。監督の声で、もう出来上がっていた。声優やればいいのに」と率直な想いを吐露して、新海監督と会場を笑わせていた。
「この前、初めて小栗さんと飲んだ」という新海監督は、「いつもひょうひょうとしていて、何をお願いしてもスラッとできちゃう。この人、すごいなと思っていた。でも飲んだ時に、『ビデオコンテを何度も聞いて、猛練習してきていた』という話を聞いた。初日を迎えた後に、その話をする。なんてステキな人なんだと思った」と小栗の影の努力を知り、感激しきり。キャスト陣との信頼が伝わる舞台挨拶だったが、新海監督は「夏休みは次の映画のことを考え始めたい。構想は、まだゼロです」とさらなる展望についても語っていた。
取材・文/成田 おり枝