透明感が魅力!? しずる・村上純、初主演映画公開に「俳優の村上です」と自己紹介
結婚を機にふたり暮らしを始めようとした青年とその家族の物語を描いた『ワラライフ!!』(公開中)の初日舞台挨拶が1月29日、シネマート新宿で行われ、出演者の村上純、田畑智子、鈴木杏樹、吉川晃司、板尾創路と、木村祐一監督が登壇した。
無事に公開初日を迎え、板尾は「初日おめでとう! 初日って、今までの苦労が吹き飛ぶので実は誕生日よりも嬉しいんですよ」と喜びを爆発。木村監督について、板尾は「何十年も監督をやっているような雰囲気で、何でもできる多才な男ですね。監督なんて朝飯前というような余裕を感じます。どうなっていくのか将来が楽しみなので、これからもどんどん頑張ってほしいです」とエールを送った。
木村監督は村上を主演に抜擢した理由を「透明感です! 観客の共感も大事ですけど、皆さん自身に置き換えられることが大事だと思います。なので、“見ている方々が自分に置き換えられる”、そう言った意味での透明感のある方ということで村上さんにお願いしました」と経緯を明かした。今回、映画初主演となった村上は「俳優の村上です」と照れつつ自己紹介し、自身の役柄について「役をもらった時、日常を切り取った作品、30代でどの駅にも普通にいそうな役ということだったので、芸人としてクセがないのかなと悩んだりもしました。悩んだ結果、個性のないという個性を出せるんじゃないかと思いました。そういった意味で透明感を持っている(笑)」と自己分析。村上の父親役の吉川は、バカボンのパパ風の役を演じ、「楽しかったです。そういう年になったんだなと(笑)。撮影もちょうど年末頃で寒くて、でも楽しそうに海水浴のシーンとか撮らなきゃいけなく、母親はワンピースだし、子役たちは水着だし、それで監督はふわふわのダウン着てましたけどね」と撮影秘話を暴露。吉川の妻を演じた鈴木は「吉川さんとは17歳の時に、まだ私がロンドンにいた頃にお会いして、音楽番組は別として、それ以来初めてご一緒させていただきました。しかも夫婦役で(笑)。照れくさいような、でも懐かしく、とても嬉しかったです。この夫婦というのは、木村さんのご両親をイメージしたそうで、ユニークな父親像と素敵な母親像が、愛情たっぷりに描かれております」と吉川との共演を喜んでいた。その鈴木の印象を、吉川は「杏樹さんはずっと子役の子たちと遊んでいて、モチベーションを保っていました」と明かした。
この日は、公式サイトで事前に募集していた「私のワラライフ!!な瞬間コメント」の中から、村上が最も気に入った「ワラライフ!!村上純賞」の授賞式を行い、選ばれた1名には村上セレクトの赤のマフラー(劇中のキーアイテム)を本人よりプレゼント。村上が受賞者にマフラーをしてあげる一幕も見られた。
また、臨月を迎えている香椎由宇から木村監督に届いたメールが朗読され、「公開初日のやったーという気持ちを皆様と一緒に感じることができず、取材など、公開前の忙しく大変な時期を通り超えての解放感を味わって調子に乗りたかったのでとても残念ではありますが、『ワラライフ!!』公開初日を迎えられたこと、本当におめでとうございます!」とコメントを寄せた。
同作について、吉川は「劇中のエピソード、ことごとく記憶に残っているようなシーンばかりで、同じ世代として、ほんわかした気持ちになります」と紹介し、木村は「見ていただいた皆さん自身が、自分の作品として心に残して、私の『ワラライフ!!』として思ってくれれば良いなと思います」とアピールした。【Movie Walker】