村上虹郎、柄本明ら豪華俳優陣が感情をむき出しに!綾野剛主演『楽園』場面写真が解禁<写真15点>
『64-ロクヨン- 前編』(16)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した瀬々敬久監督が、芥川賞作家・吉田修一の最高傑作との呼び声も高い短編集「犯罪小説集」を映画化した『楽園』が10月18日(金)より公開される。このたび本作から、登場人物たちの熱演を垣間見ることができる場面写真が解禁された。
本作は2つの事件によって交差する3人の運命を描いた壮絶なヒューマンドラマ。ある地方都市で起きた少女失踪事件をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と失踪した少女の親友・紡。過去に受けた心の傷や不遇に共感し合う2人だったが、12年後に再び同じ場所で少女が姿を消したことから事態は急変していく。一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎は、ある行き違いから周辺住民と諍いとなり孤立を深め、次第に正気を失っていくことに…。
このたび解禁された場面写真は、豪士役の綾野剛のひどく怯えた様子や、紡役の杉咲花が人に言えない秘密を抱えながら村の行事に参加する様子。そして善次郎役の佐藤浩市が愛犬のレオと安らぎのひとときを過ごしている新規カットに加え、彼らの運命を左右させる錚々たる顔ぶれの共演陣が、感情をむき出しにした熱演を披露している姿などが。
紡に想いを寄せる幼なじみの野上広呂役の村上虹郎、善次郎の亡き妻・田中紀子役を演じる石橋静河はそれぞれ優しげな微笑みを浮かべ、同じ集落に住む善次郎の身を案じる黒塚久子役の片岡礼子は事件の渦中に巻き込まれマスコミに囲まれている姿が。そして豪士の母・中村陽子を演じる黒沢あすかは善次郎に押さえられながら何かを叫び、失踪した少女の祖父を演じる柄本明は激昂した表情、その妻を演じる根岸季衣も不安げな表情を浮かべている。
瀬々監督が作りあげるシリアスで人間味あふれる世界観と、豪華俳優陣の熱演がどんな化学反応を見せてくれるのか期待は高まるばかり。また、現地時間8月28日(水)から開催される第78回ヴェネチア国際映画祭で実施される「ジャパン・フォーカス」で上映されることも決定している本作。重厚で複雑な人間模様と想像もつかない衝撃的な結末が世界からどのような評価を受けるのか、大いに注目したい。
文/久保田 和馬