アカデミー賞ノミネート効果は抜群!『英国王のスピーチ』のチケットセールスが激増
現地時間1月25日にアカデミー賞ノミネートの発表があったが、その効果が歴然と現れたのが『英国王のスピーチ』(2月26日公開)で、翌日にはチケットセールスが前日比で76%も跳ね上がったことが映画サイトFandango.comの調査で明らかになった。
また同作は、同日に発表された全米プロデューサー協会賞も受賞すると共に、1月29日に発表された全米監督組合賞でも同作のトム・フーパー監督が監督賞を受賞しており、公開10週目となった先週末の全米興行成績も、先週比プラス40.9%にアップした。
作品賞にノミネートされた作品を見てみると、先週末時点でベスト10圏内にランク入りしているのは、5位に『英国王のスピーチ』、6位に公開6週目の『トゥルー・グリット』(3月18日公開)、8位に公開9週目の『ブラック・スワン』(5月公開)、9位に8週目の『ザ・ファイター』(3月26日公開)の4作品だが、ベスト10圏外では、公開13週目で公開館数が69館から916館に拡大公開された『127時間』(6月公開予定)が、前週比1702.3%アップで34位から14位に、『ブルーバレンタイン』(4月23日公開)が、前週比35.1%アップで19位から16位に、そして公開18週目に入った『ソーシャル・ネットワーク』(公開中)は、前週比0.1%アップで、総興行成績が9602万ドルに到達した。また、公開34週目で公開館数が21館増えた『Winter's Bone』(公開未定)が、前週比651%アップで74位から48位に大躍進した。
外国語映画賞にノミネートされた『Biutiful ビューティフル』(夏公開予定)が25位に初登場したほか、長編アニメ賞にノミネートされた公開6週目の『イリュージョニスト』(3月26日公開)は、公開館数が10館増えて前週比66.2%アップで39位から33位とランクアップしており、ノミネートだけでもアカデミー賞が観客動員の大きな機動力になっていることを示す結果となった。【NY在住/JUNKO】