『あしたのジョー』初日に山P感無量!伊勢谷は「CG代をダイエットにつぎ込んだ」
ちばてつや×高森朝雄(梶原一騎)原作のスポーツコミックを映画化した『あしたのジョー』の初日舞台挨拶が2月11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。山下智久、伊勢谷友介、香川照之、香里奈、勝矢、曽利文彦監督が登壇し、作品に対する熱い思いを各自が語った後、バレンタインデーのチョコレートの贈呈式が行われた。
ケンカに明け暮れていたジョーこと矢吹ジョーが、元ボクサーの丹下段平(香川照之)にボクシングの才能を見い出され、プロボクサーの力石徹(伊勢谷友介)と階級を超えた宿命の対決をする。『ピンポン』(02)の曽利文彦が監督した映画版『あしたのジョー』は、ド迫力の感動スポーツ映画に仕上がった。ボクサー役の山下と伊勢谷が、過酷なトレーニングを積んで肉体改造をした点にも注目したい。
山下は、感慨深い表情で、演じたジョーについて語った。「すごく有名で、たくさんのファンのいるキャラクターを演じるにあたり、迷いがあったけど、ジョーが何度も立ち上がる姿や挑戦していく姿勢が男として格好良いなと思いました。自分も挑戦するという精神をジョーに教えられました。僕自身も感動したし、挑戦してよかったです」
劇中で、壮絶な肉体改造をした伊勢谷扮する力石徹の計量シーンが強烈だ。まるでCGで描いたような、あばら骨が浮き出た裸体にドキッとさせられる。伊勢谷は「CG代をいただいて、その分をダイエットにつぎ込みました(笑)」とコメント。ヒロイン・白木葉子役の香里奈は「男どうしの戦いが羨ましかった」と語った。また、筋金入りのボクシング愛好家の香川照之が、特殊メイクをしてジョーのトレーナー・丹下段平になりきり、現場で山下や伊勢谷をボクシングの面でもサポートした。香川は「30年間役作りをしてきたくらい、青春時代をすべてボクシングに費やしてきました」と満足気に語った。
舞台挨拶の最後には、辛いダイエットをした山下や伊勢谷に、香里奈から「映画の方でもチャンピオンになれれば」という思いを込めた、特製のチャンピオンベルト型のチョコレートをプレゼント。ふたりはそのチョコを見て大喜びしていた。
曽利監督自身も「試合のシーンを僕が撮ってるんですけど、涙が出てきました」と語ったのが何とも印象的だった。現場ではスタッフ、キャストが一丸となって『あしたのジョー』の世界観を映し出した。映画を見れば十分にその熱さが伝わってくる。是非とも劇場であなたもジョーたちにエールを贈ってもらいたい。【Movie Walker/山崎伸子】