“スケスケ”の公衆電話BOX型も!?本場フィンランドのサウナ事情が超奇抜!<写真13点>
かつては仕事終わりのお父さんたちの憩いの場だったが、”サウナー”を公言するクリエイターや識者も増え、テレビドラマにもなるほどの人気を誇る“サウナ”。発祥の地として知られるフィンランドには、約550万人の国民に対し約300万個、実に人口の半分以上のサウナが存在するという。そんなフィンランドのサウナカルチャーに迫ったドキュメンタリー『サウナのあるところ』が、9月14日より公開中だ。
日本人にとってのお風呂のように、フィンランド人の生活の一部として欠かせないサウナ。プライベートサウナを持っているという人も多いそうで、劇中にはDIYを駆使したド肝を抜かれる奇抜なサウナが多数登場する。
キャンピングカーを作り変えたものや、そのまま湖に飛び込める湖畔に建てられたサウナ小屋、テント内にランプを吊るしたお手軽仕様、なんてものはまだまだ序の口。大きなトラクターのような農業機械を改造して作ったタイプや、ガラス張りの公衆電話ボックスに煙突をつけたものまで!(蒸気で曇るので、もちろん丸見えにはならない構造)、創意工夫を凝らしたおもしろサウナがめじろ押しなのだ。
奇抜なサウナに目を奪われる一方で、本作では50年以上連れ添った夫婦や、父と3人の息子、気の置けない友人同士に仕事終わりの会社仲間、さらにはクリスマスのお務めを終えたサンタクロース、寒さを凌ぐホームレスといった、様々な背景を抱える人物たちがサウナで過ごす様子にスポットを当てていく。
熱い蒸気に包まれ身も心も裸になった人々の口からは、子どもが生まれた喜びから妻子に先立たれた悲しみまで、普段は言葉にできない人生の哀歓が語られていく。また、街中の大衆サウナでは、サウナ浴の合間に街路に出て、通行人の視線も気にせず談笑しながらクールダウンする人もいるなど、日本との文化の違いに驚かされてしまう。
目を疑うサウナのビジュアルが楽しめ、利用者たちの大切な人への想いに意外な感動も味わうことができる本作。サウナの本場フィンランドならではのユニークなサウナカルチャーをぜひ、劇場で堪能してほしい。
文/トライワークス