イタリア映画『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』と『プッチーニの愛人』の初日が決定
ムッソリーニ没後65年の節目に明らかになる、歴史に葬られた、独裁者を愛した女性の愛の物語『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』と、オペラ「蝶々夫人」「トゥーランドット」の天才作曲家、プッチーニ生誕150周年記念作品『プッチーニの愛人』の初日が決定した。
5月28日(土)よりシネマート新宿、6月11日(土)よりシネマート心斎橋にて全国順次公開予定の『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』。監督を務めるのは、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアの三大映画祭をはじめ、数々の映画賞に輝いた巨匠マルコ・ベロッキオだ。イタリアに独裁政権を築き、ヒトラーと並び称され、歴史に名を残したベニート・ムッソリーニ。ファシズムという言葉を生んだイタリアの独裁者として、本国では“統師(ドゥーチェ)”と呼称される彼の陰には、イーダという、全人生を彼に捧げた一人の女性の存在があった。若きムッソリーニと恋に落ちたイーダは、全財産を投げ打ってまで彼の理想を実現させるため、身も心も全てを彼に捧げる。やがてイーダは彼の息子を産むが、ムッソリーニは既に家庭を持っていたことを知る。昨年のイタリア映画祭でも上映(当時のタイトルは『勝利を』)され、チケットが即完売した作品だ。
6月18日(土)よりシネマート新宿、7月2日(土)よりシネマート心斎橋にて全国順次公開予定の『プッチーニの愛人』。1909年、ジャコモ・プッチーニはトスカーナ地方で、翌年「西部の娘」として発表される新作オペラ作曲に取り組んでいた。そこにはメイドとして働くドーリア・マンフレンディという一人の女性がいた。プッチーニの妻・エルヴェラは、ドーリアと夫との親密な様子から、ただならぬ関係を疑い始め、それは信じがたい悲劇へとつながっていく。名作誕生の裏には彼女がいた。名歌劇「西部の娘」作曲中に起きた悲劇、ドーリア事件の真実が明らかとなる。
ハリウッド作品と違ってなかなか見る機会のないイタリア映画だが、両作を是非劇場で堪能してもらいたい。【Movie Walker】