窪田正孝のパンチが恋を生む!?三池崇史監督最新作『初恋』特報映像&ポスター
『藁の楯 わらのたて』(13)や「土竜の唄」シリーズを手掛けた三池崇史監督と『犬猿』(18)の窪田正孝が10年ぶりにタッグを組んだ『初恋』の公開が2020年2月28日(金)に決定。ヒロインに3000人のオーディションから選ばれた新人の小西桜子と、共演に内野聖陽、大森南朋、染谷将太、ベッキー、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省ら一流キャストが集結した本作から、このたび特報映像と2種類のポスターが到着した。
先日行われた、第44回トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門での上映やフランスのパリで行われた第25回エトランジェ映画祭での上映が大盛況のうちに終了し、9月27日(金)の全米先行公開が待たれる本作。様々な事情を抱えた人間たちが流れ込む欲望の街こと新宿歌舞伎町を舞台に喜怒哀楽が詰まった、濃密な一夜を描くラブストーリーとなっている。
天涯孤独ながら希有な才能を持つプロボクサーの葛城レオ(窪田)は、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫し、試合後の診察で余命いくばくも無い病に侵されていることを知る。自暴自棄になったレオが繁華街を歩いていると、男に追われる少女に出くわす。レオは条件反射的に男をKOするとポケットにあった警察手帳を懐へしまい、少女の後を追う。少女はモニカ(小西)と名乗り、親の虐待から逃れるように街へ流れついて、ヤクザに囚われていたことを明かす。KOされた男は悪徳刑事の大伴(大森)で、ヤクザの策士である加瀬(染谷)とヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策、モニカを見張っていたのだ。ヤクザと大伴から追われる身となったレオは、モニカを救おうと決意する。一方、モニカとともに資金源となる“ブツ”が消え、さらにヤクザの一員であるヤス(三浦)が殺されたことを彼女のジュリ(ベッキー)から知らされる組員一同は、組長代行(塩見)の基で今にも一触即発。一連の事件をチャイニーズマフィアの仕業だと踏んだ組随一の武闘派こと権藤(内野)が、組の核弾頭である市川とともに復讐を決意し、ジュリも後を追うことに。ヤクザ、チャイニーズマフィア、悪徳刑事といったならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは…。
到着した特報映像では、自暴自棄になっていた久保田演じるレオと、大森演じる大伴に追われて逃げる小西演じるモニカの衝撃的な出会いが映しだされる。大伴に強烈なパンチを浴びせモニカを助けると、レオの人生の歯車は徐々に狂いはじめていく。幾多の作品を手掛け世界中を虜にしてきた三池監督と集結したキャスト陣が、どんな物語を描いていくのか、気にせずにはいられない。
あわせて到着した2種類のポスターでは、レオとモニカが淡い色合いに包まれ静かに正面を見据え「最期に出会った、最初の恋」とコピーが添えられた“初恋”感が感じられるポスターと、個性的な8人のキャラクターたちが鋭い眼光をみせる姿とともに「誰ひとり欠けても、この恋は生まれなかった」と意味深な言葉が並ぶポスターとなっている。
「バイオレンスよ、さらば!」と初挑戦のラブストーリーに向けて宣言した三池監督がいったいどんなラブストーリーを用意しているのか。“人生で最高に濃密な一夜”を目撃する日がますます待ち遠しくなった!
文/編集部