『アナと雪の女王2』の物語を予告編から徹底分析!見えてきた“3つのポイント”
『千と千尋の神隠し』(01)、『タイタニック』(97)に次いで日本歴代興行収入ランキング第3位となる興行収入255億円の大ヒットを記録し、世代を超えて社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』(13)の待望の長編最新作『アナと雪の女王2』が11月22日(金)より日米同時公開される。
幸せな日々を過ごしていた姉妹のエルサとアナ。ある日、エルサにしか聞こえない不思議な“歌声”によって、エルサの“力”の秘密を解き明かす、驚くべき旅へと導かれていく。このあらすじ以外、いまだその全貌が明らかにされていない本作だが、前作に引き続きメガホンをとるクリス・バック監督は「前作から続く物語が、本作で完結する」と語っている。
前作では語られなかった要素が最新作で解き明かされることになるのか?すでに公開されている予告編や場面写真から、物語の鍵となりそうな“3つのポイント”を考察していきたい。
エルサが生まれつき持つ“力”をマークから分析!
触れるものすべてを凍らせるというエルサの“力”。前作ではそれが“生まれつき持っている”ものだと語られていたが、なぜ姉妹であるはずのアナにはその力がないのか…。明らかにされているあらすじの通り、このエルサの授かった力の謎をめぐる物語が展開していく本作。はたしてそこにはどんな謎が隠されているのか…?
すでに解禁されている予告映像を見ると、エルサが放っていた雪の結晶のようなものの中央にあるマークに違いが見受けられ、およそ4種類確認することができる。また映像中には紅葉などの“秋”の風景が多く登場することからも、この4つのマークは四季を表しているのか、それとも自然界にまつわるものを表していると推測することができる。いずれにしても、エルサと同様の力を持つキャラクターが登場する可能性も充分考えられるということだ。
エルサとアナの新たな冒険は、両親の事故と関係アリ?
氷に閉ざされたアレンデール王国を救ったエルサとアナの姉妹は、前作のラストでそれぞれ女王と王女として生活を始めることになった。それから3年後を舞台にした本作で、“歌声”に導かれて冒険をはじめた2人。予告映像の中で、海に向かって走るエルサの姿が映しだされていたが、エルサとアナの両親が海難事故で亡くなったとされていることとなにか関係がありそうだ。
また、場面写真にはアナと新キャラクターが2ショットで写るものがあった。軍服のような服装から、彼は先日発表されたマティアス少尉という新キャラクターである可能性が高い。ベルトのバックルに施されているマークを見るとアレンデールの軍に関わる人物だと考えられるが、彼は一体何者なのか…。そしてどんな役割を果たすのか注目しておきたい。
エルサとアナ姉妹の関係の行方は…
本シリーズで最も重要な要素となるのが、エルサとアナの関係だ。予告映像では「なにがあっても一緒」というアナの台詞とは裏腹に、エルサとアナが一緒にいるシーンがさほど多くなく、別々に行動しているようにも見受けられる。さらに場面写真でのエルサの浮かない表情からは、旅の途中でアナや仲間たちを危険に巻き込まぬようにとエルサが単独で真相を探ろうとし、アナたちが追いかけていくという展開を予感させる。
またエルサとアナに加え、母親のイディアと思われる女性の場面写真が公開されていることからも、“生まれつき力を持っている”エルサと、力を持っていないアナの出生や幼少期のエピソードについても触れられることになるだろう。思い返してみれば、前作でアナは幼いころのエルサの力についての記憶を失っていた。もしかすると、本作で明かされる謎となにか関係があるのかもしれない。
以上の点に注目してみると、より深く“アナ雪”の世界に浸れることは間違いなし。けれど、まだまだ気になるポイントが多数残されている本作。冒険を通して、互いを想い合う姉妹の間にどのような変化が訪れることになるのか…。前作や短編などもしっかりとおさらいして、最新作の公開に備えてみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬