三浦春馬も訪れた!レトロな飲み屋街など“映画に登場する”仙台のスポットはココ!
伊坂幸太郎の同名小説を映画化した『アイネクライネナハトムジーク』(公開中)。三浦春馬と多部未華子扮するカップルの恋愛模様を軸に、10年の時をかけた奇跡のような人々の巡り会いの連鎖が描かれる。本作ではオール仙台&宮城ロケが行われ、劇中には実在のスポットも登場。場面写真と共にそれらを紹介していきたい。
仙台ロケのスタート地となったのが、<出会い>のない日々を送る美容師の美奈子(貫地谷しほり)が彼女の常連客(MEGUMI)とお茶をするシーンで登場するおしゃれなダイニング「VALNICO」。東北ならでは食材を使った料理が自慢で、店内は洗練された大人な空間が広がっている。
三浦演じる劇的な<出会い>を待つ会社員・佐藤と、彼の学生時代の友人・一真(矢本悠馬)が談笑するシーンで登場するのは、昭和レトロな雰囲気が残る壱弐参(いろは)横丁だ。昭和から平成、そして令和へと続く70年以上の歴史を持ち、多くの飲食店が軒を連ね、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。一真が働く居酒屋は、横丁内の「すけぞう」という飲み屋で撮影された。
同じく撮影に使われた飲食店が「居酒屋つるかめ」。広瀬通駅からすぐのところにある、炭火焼と純米酒、そしてぬくもりのある佇まいで人気のお店だ。劇中では、仕事で迷惑をかけた藤間(原田泰造)が部下の佐藤にごちそうするために訪れており、お店さながらの温かなやり取りを繰り広げる。
佐藤と一真、日本人初のヘビー級ボクシングチャンピオンのウィンストン小野(成田瑛基)が、いじめられている少年に声をかけるシーンに使われたのが、閑静な住宅街の中にある貝ヶ森中央公園。緑豊かな美しい公園で「仙台市 緑の名所 100選」にも選ばれるなど、サクラやツツジ、フジなどの花を楽しめる市民の憩いの場だ。
大年寺山公園は、同じく「仙台市 緑の名所 100選」に選ばれている標高120mの大年寺山を中心とした起伏豊かな風致公園。劇中でもその起伏を活かして、一真の娘・美緒(恒松祐里)に好意を寄せる高校生・和人(萩原利久)が気合いの階段ダッシュをするシーンを撮影。惣門から続く石段を上ると仙台市街の眺望が広がっているほか、園内には野草園もあり、散策にはうってつけの場所となっている。
仙台ロケならではの、そこでしか撮れない空気感や魅力が自然に入っている本作。もし、秋の行楽シーズンに足を運ぶ機会がある人は、これらのロケ地も巡ってみてはいかがだろうか?
文/トライワークス